料理、洗濯、掃除といった家事について、夫と妻の分担関係がどうなっているかを国際比較したグラフを掲げた。データはISSP(International Social Survey Programme)という組織がNHK放送文化研究所など世界の40余りの大学や研究機関の参加を得て行った国際調査による。 ここで比較対象として取り上げられているのは、日本、韓国、チェコ、メキシコ、台湾、ドイツ、中国、フランス、英国、米国、スウェーデンの11カ国である。 料理、洗濯、そうじのいずれにおいても、日本の場合は、妻の分担割合が8~9割と最も高いグループに属している。料理と掃除では11カ国中最も高い割合となっている。これは家事時間の男女差が大きい点と整合的である(図録2322参照)。 日本に次いで妻の分担割合が高いのはチェコや韓国である。日本、韓国は高いが、中国、台湾は高くなく(台湾はむしろ低く)、儒教圏だから