男女混合戦で行われる今節は、大滝明日香（３５＝愛知）がドリーム戦３号艇に抜てきされた。 前検では試運転や特訓で早くも評判の足だ。「伸びは良かったですね。ターン回りのスムーズさを求めていきたい」。８月に当地で行われるレディースチャンピオンに向けて、弾みをつける戦いに挑む。

榎幸司（３２＝長崎）が、８戦全勝で優勝戦の１枠を手に入れた。 ７０号機は伸び中心にトップ級の仕上がり。自身初のパーフェクト優勝に向けて「チャンスはそんなにないことだし、しっかり勝ちたい」と力を込めた。

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川崎健次（３５＝神奈川）が１０Ｒで逆転勝利を決めた。周回中は地元ラインの３番手だったが、分断に遭い引いて立て直した。 まくった西谷岳文の３番手に切り替え、一気の追い込みで快勝。「３３だしもう自分でいくしかないと思いました。足はいいし気持ちも入っている」。準決９Ｒは初日特選を逃げ切り快勝した松坂洋平の番手回り。「しっかりやるだけです」と地元ワンツーへ意気込んだ。

広中良一（３８＝山口）が、優勝戦１号艇の座を得た。準優１０Ｒではコンマ０９の踏み込んだスタートから押し切った。 「レース足は変わらずいい。伸びもスタートして出られることはない」と機力にも自信を見せていた。なお、下條雄太郎は準優１２Ｒで１着となったが、不良航法のため賞典除外となった。

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浜野谷憲吾（４１＝東京）が、ほぼ思惑通りの体で前検日に乗り込んだ。 「岩国のホテルに偶然サウナが付いててさ～、うまく減量できちゃったよ」。 前泊した岩国のホテルにサウナがあり、前検体重は「できれば５４キロ」と言っていた数字に近い５４・１キロまで絞れた。 オールスターは５７キロで前検入りしただけに、３キロ減で入れる利点は大きい。

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注目機を手にした深川真二（４１＝佐賀）が前検１番時計をマークした。 「足はいい。少し伸び型。自分の仕事場が内（スロー）なんで、そこからレースできるような足にしたい」と話した。 初日１２Ｒのドリーム戦は５枠。「動く気持ちはある」。コース取りにも注目だ。

勝野竜司（４３＝兵庫）が準優１２Ｒをあっさり押し切り、優勝戦のポールポジションをつかんだ。 「気になっていた乗り心地も良くなっているし、どの足もいいですよ。あとは自分が失敗しない限りは大丈夫でしょう」。自信満々の表情は頼もしい限りだ。得意のイン速攻劇でＶをつかむ。

来期のＳ級初昇格を目前に古川尚耶（２９＝栃木）が薄氷のレースを演じた。 初日特選は後手に回って最終バック８番手。２センターから、まくりぎみに追い込んで２着に到達したが「とにかく重かった」と反省しきりだった。絶体絶命の位置から連に絡む脚力を証明したが、Ｓ級では通用しそうもない。 「勝てるように修正するしかない」と初日のリベンジを誓った。

渡辺真至（３７＝愛知）が苦戦している。２、３日目は連続して１号艇が回ってきたが、４、５着と惨敗に終わった。「電気、キャブを交換したけど劣勢。（１０Ｒは）スタートを踏み込んでコンマ１１だったのに、隣に０台に突っ込まれては…」とまくりに屈した。「とにかく乗れるようにする」と、機力を底上げして残る２日間で結果を出す。

峰竜太（３０＝佐賀）が軽快な動きを見せた。複勝率３９・２％の６３号機を手にした。前検スタート練習はスロー、ダッシュを問わず、スリット前後の行き足、伸びが目立っていた。初日はオープニング１Ｒ４枠と、８Ｒ６枠の２回乗り。攻めの姿勢が楽しみだ。

落合淳（３４＝船橋）は前節飯塚で８年ぶり３回目の優勝を飾り、地元に戻ってきた。「優勝戦は立ち上がりでタイヤが食い付いて、早く開けられた」。Ａ級１６４位ながら、今年はすでに１０勝を挙げて連対率４割強をマークしている。飯塚で優勝したタイヤは勝負どころで投入する予定だ。地元走路にセットで合わせれば連続優勝を狙える。凱旋（がいせん）シリーズで見せ場をつくるつもりだ。

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山崎智也（４１＝群馬）が早くも優勝宣言！？　エンジン抽選で、複勝率４６・２％の１５号機を手にした。周囲はどよめき、山崎自身は高々と左手を挙げてＶサイン。笑みがはじけた。５月オールスター（大村）からのＳＧ連覇へ、抜群の抽選運をみせた。

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平成２７年６月２２日、安倍総理は、総理大臣官邸で大韓民国の尹炳世（ユン・ビョンセ）外交部長官による表敬を受けました。

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ドリーム戦の穴は、またトモヤ！？　「ＲＯＡＤ　ＴＯ　グラチャン」の最終回は、データから分析する「なるほどデータ集」。シリーズの行方を占うドリーム戦はイン有利だが、穴を提供するのがなぜか関東勢が多い。しかもそれは山崎智也（４１＝群馬）。今回も施行者推薦で６号艇、波乱ムードが漂う。（構成・窪寺伸行） （１）大会相性　３度Ｖの湯川浩司がオールスターの準優Ｆで選出除外。２度Ｖの今垣光太郎、太田和美もいない。歴代覇者で今回出場は三角哲男、市川哲也、池田浩二、菊地孝平の４人。菊地は３人目の大会連覇がかかる。 （２）宮島ＳＧ開催　宮島でのＳＧは０２年のグラチャン以来、１３年ぶり。６１年メモリアル、９８年グラチャン、００年オーシャンを含め、通算では５回目。００年オーシャンは西島義則が地元Ｖを果たし、ほか３大会も必ず地元から優出者を輩出している。市川哲也、前本泰和、辻栄蔵、山口剛はこの流れを続行できるか。

大敗禁物だった中村尊は優出を果たし「良かった、危なかったあ」と安堵（あんど）した。 序盤の快速パワーが６Ｒで「いまいち」と異変が…。迷った末にペラ調整を施し、気配回復につなげた。加藤峻二さんの功績をたたえて始まった隼杯。「やっぱりそそります、このタイトルは。それに最後ですから新鋭（王座）のつもりで走ってます」。登録１５年未満が出場するため、今回がラストチャンス。地元のため、自らのためにもどうしても勝ちたい。

東京支部期待の若手、広瀬真也が７Ｒを３コースからまくり快勝、白星発進した。 引き揚げてきた広瀬は、汗を滴らせながら「スタートを行けたので握っていった」とうれしそう。２節目の６３号機は、前検では「どうかな」と思ったが「ペラ調整したらいい感じになりました。行き足もそうだし、舟の向きや返りも悪くない」。来期は初のＡ２級に昇格、後輩の今泉友吾も同じ初昇格で、「負けていられません」と気合も入っている。

金子大輔（３５＝浜松）が、２周１角で首位に立つ速攻を決めて大会初制覇を飾った。Ｇ１優勝は昨年９月飯塚ダイヤモンドレースに続き通算３回目、今年優勝は３回目。２着は青山周平、３着は田村治郎。 今年２月の地元浜松ＳＧ全日本選抜で優勝した男が、本領を発揮した。「普通のＧ１よりレベルは高いし、ＳＧと同等ぐらいの価値があるのでうれしい」と満面の笑みを浮かべた。 レースは理想通りの展開に持ち込んだ。２枠の青山にスタートで先行されて、金子は２番手となったが、２周１角で素早く切り込んでトップに立ち圧勝した。「周平のスタートが早かったが、焦らずにいい番手だけはキープしようと思った。（２周１角は）周平がペースが上がっていないので、締める前にいこうと思った」と勝因を話した。 車の仕上がりも良かった。「（３月山陽開催の）前大会は試走は良くてレースで車が変わった。その辺を踏まえて整備した。５日間で一番良かった」と前大

決勝が９Ｒで行われ、増茂るるこ（２３＝東京）が逃げ切りで今年３度目の優勝を決めた。 レースは２番手に付けていた増茂が打鐘２センターから先行。杉沢毛伊子も仕掛けるが及ばずに後退。増茂はうまくペースをつかんで後続を完封した。２着は手柴敦子、３着は田中まいが入った。

服部克久が笑顔を見せた。 前場所別府の決勝は番手に飛び付き、競り勝って追い込む会心の勝利だった。「その前の立川最終日が中途半端でぶざまなレースをしてしまったので」。その反省を生かして別府では初日先行４着、準決は逃げ切りだった。「九州では僕より年上の中川誠一郎さんや菅原晃さんが自力で頑張っていますからね」。 メンバー構成で自力と追い込みを使い分ける自在スタイルを追求している。「九州でまとまる番組になったら、しっかりやっていきたい」。初日特選は西日本の先頭で唯一３車のラインになった。勢いに乗る一撃がある。

日刊スポーツ杯で立川初参戦の高木翔がＡ級屈指の機動力を披露する。「新人訓練で走ったが実戦は初めて。でも、特別な意識はない」。ＧＰ生誕のバンクにも気負いはない。 昨年７月デビューからチャレンジ戦では２１走して１７勝、３連対率１０割で特別昇班。５月小田原で１、２班戦初優勝を飾ると６月青森で完全Ｖと、来々期のＳ級初昇格も照準に入る快走を連発中だ。ギア倍数はデビューから３・８５に固定。「練習も同じ。Ｓ級に上がってもこれで」と言い放つ。前場所の宇都宮の準決９着のリベンジも含め予選９Ｒをまくり一撃で決着つける。

岸和田に武田あり！　武田豊樹（４１＝茨城）が通算６度目のＧ１制覇を果たした。０９年の日本選手権（Ｇ１）、昨年のＫＥＩＲＩＮグランプリ（ＧＰ）に続き、岸和田で３たび頂点に立った。番手まくりを放った稲垣裕之が２着、佐藤慎太郎が３着に入った。 岸和田に勝利の女神がいるとしたら、武田ほど愛された選手はいないだろう。０９年の日本選手権でＧ１ウイナーとして歩みを始め、ＧＰ制覇で輪界の頂点に立ったこの舞台でつかんだ６つ目のＧ１タイトル。「ここの地区のラインは日本一強い。何とかそこを崩したいと思った。敵地で結果を残せてよかった」。相性の良さではない。「打倒近畿」のモチベーションが女神を振り向かせている。 近畿勢の鋼の絆を打ち破ったのは、平原康多との「あうんの呼吸」だった。最終ホームを合図に平原が近畿勢に襲い掛かる。稲垣が番手から出た瞬間、平原はその後ろの村上義弘をたたき込んだ。「自分が無理だと思った時点で

稲垣裕之を軸とした近畿ラインが武田豊樹に打ち砕かれた。 稲垣は、自分の責任のように肩を落としてレースを振り返った村上義弘と同様に「期待に応えられず申し訳なかった。結果を出したかったんですけどね…」と、感情を抑えながら声を振り絞った。そして「自分の中にまだ何かが足りないんだと思う。そこを見つけていかないと…」と、自分を奮い立たせるように言った。

◆戦い終えて 佐藤（３着）岩津にしゃくられたのが効いた。絶対的な足も足りなかった。 村上（４着）平原に対処できなかったのは僕の責任。武田さんも強かった。 石井（５着）緊張はしなかったが前のごちゃつきが響いた。自転車も滑った。 松岡（６着）打鐘で離れたのが大誤算。ついていければチャンスはあった。 岩津（７着）後手を踏んだが動けたのは良かった。平原の締め込みが効いた。 平原（８着）稲垣さんとタイミングがあってしまった。もっと底上げする。 脇本（９着）残り３周で焦ってしまい、後ろをうまく引き出せなかった。

◆決勝リプレー 平原―武田―佐藤が前受け。６番手に構えた脇本―稲垣―村上が打鐘前に上昇。村上後位の松岡が離れたため、平原ラインは４番手。１角手前でスパートしたが、２角過ぎから稲垣が同時に発進。行けずとみた平原は３番手の村上を押さえ込んで、武田のコースが空いた。まくった稲垣に武田―佐藤が追う形で直線。粘る稲垣を武田がかわして１着。稲垣は無念の２着。

９Ｒでガールズケイリンコレクションが行われ、小林優香（２１＝福岡）が上がりタイム１１秒６（日本人ガールズ最高タイム）でまくり３連覇を決めた。 岸和田では昨年末のガールズグランプリで３着に終わり、初めて連対を外した屈辱の思い出がある。「負けたイメージを振り切るためにも自分を信じて、最高のタイミングで踏み込んだ」。だが安堵（あんど）の笑みはなかった。「１つ１つまだ課題はある。コレクションのグランドスラムを目指して今年最後のグランプリまで頑張ります」。現状に満足することなく優香の挑戦は続く。