金子賢志（２４＝群馬）が連勝発進を決めた。 フライング持ちでスタートの不安はあったが、後半１１Ｒはインからコンマ０７の好スタートで逃げ切った。「慎重にはなるけどスタートは全速で１艇身は行きたい。それが僕の持ち味ですから」とニヤリ。２日目９Ｒも３枠から攻撃力を発揮する。

１２Ｒで優勝戦が行われ、４号艇の荒井輝年（４１＝岡山）がまくり差しで今年初優勝を決めた。 レースはイン上野真之介が先マイに持ち込むがターンが少し流れ、カド４コースの荒井がスタートで遅れた丹下将、繁野谷圭介の上を押さえて差し抜けた。２Ｍは荒井が先に回って、差してきた上野を振り切った。

地元期待の杉山正樹（３５＝愛知）が「いけてないですね…」と厳しい表情で首をかしげた。 「班でも分が悪かった。起こしてから置いていかれる」と思わず苦笑い。地元のエースとしては、１号艇で登場する初日ドリーム戦は負けられない。「ペラは悪くないと思う。外周りと本体を見てみます」と気配アップを目指し早速、調整に取り組んだ。

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今節はＡ級５６位の鈴木将光（３３＝船橋）がランク最上位だ。初日１Ｒは５０度と追いが利きにくい熱走路だったが、鈴木は７番手スタートから軽快に追い上げてオープニングレースを制した。「初日としてはいい動きでほっとした。リングを換えて少しずつ上積みを図る」。２日目１２Ｒ選抜予選は無事故完走で準決に進出できる。８年ぶり３回目の優勝に向けて視界は明るい。

機力アップに苦戦した選抜組から、角谷健吾（４２＝東京）が機力で頭１つ抜け出し、得点率でもトップに躍り出た。行き足の良化は顕著で、この日の２走をともにトップスタートで連勝。「グリップ感が来て、自分のレースができるようになってきた」と話し、予選トップ通過へ自信を見せた。

榎幸司（３２＝長崎）が逃げ、自身初の完全優勝を達成した。コンマ１５のスタートから１Ｍを先取ると、他艇を寄せ付けずに押し切った。表彰式には地元の落合敬一、飯山晃三、山本浩輔が駆けつけ、花束を渡すサプライズもあった。榎は「スタート放っても出ていっていたし、エンジンはずっと良かった。簡単なことではないけど、連勝を伸ばせるよう頑張りたい」と話した。２着に中岡正彦、３着は川上剛が入った。

金子幸央（２２＝栃木）が準決１０Ｒで４番手まくりを決めて通算１００勝を達成した。 「ちょっと弱気な競走だった」と反省もあるが笑顔を見せた。「とりあえず（デビュー）３年目のラストに区切りの１００勝ができて良かったです。年間３３勝ペースだったんですね。これからも頑張っていくだけです」。決勝は好調な自力勝負で１０１勝目を虎視眈々（たんたん）と狙う。

工藤政志（３５＝青森）が北の若手機動型を好リードして連独占に導く。 新鋭高木翔を先頭に番手を同県の日当泰之、３番手に同じく同県の高谷敏史を配置して自身は４番手を固める。「北勢で決まるように作戦を立てる」と宣言した。初日特選は後方からまくった日当の番手で離れる失態も、準決はギア倍数を当日変更。３・８５から３・９２にアップして初連係の高木を好追走して２着と前期Ｓ級の意地を見せた。名参謀を務める決勝も底力を発揮する。

ブフリ（２２＝オランダ）が「宇都宮が終わってからやりたいトレーニングができなかったが、基本的には体調、調子ともＯＫ」と今節も好調宣言をした。 今年の５月に初来日。当初は戸惑いもあったようだが、「もう大丈夫」と日本の競輪にすっかり慣れたようだ。５場所走って、前回の宇都宮と３場所前の四日市はパーフェクトで優勝を飾っている。今節も宇都宮の決勝でマークしたパーキンスと一緒の参加。２場所連続で完全優勝を目指す。「先行、まくりで」とまずは初日の予選９Ｒを圧倒的なパワーで突破を狙う。

今年３月の京王閣日本選手権（Ｇ１）を制した、新田祐大（２９＝福島）の祝勝会が２３日、福島・いわき市内のホテルで行われた。 祝勝会にはＳＳ班の村上義弘や同期の稲川翔、同県の伏見俊昭、佐藤慎太郎、山崎芳仁ら、選手、関係者、ファン約１６０人が詰めかけた。 祝勝会では、同じ斑目秀雄門下の兄弟子伏見から「新田君は高校時代から知っていて、鳴り物入りで斑目道場に入ってきたが、当時は今と違ってまだ体が細かった。函館のデビュー戦で落車してからなかなか上に上がれなかったが、まっすぐな人間だからここまで来た」とエピソードが明かされた。新田は「僕がここに立てるのも練習後の栄養をたくさんくださった先輩たちのおかげ」と感謝しきり。師匠の斑目氏からも「新田の原点がデビュー戦の函館での落車。その痛い思いが今の新田の原点にある。会津魂を胸に１０個、２０個とＧ１を勝ってほしい」と激励されていた。

優勝戦は勝野竜司（４３＝兵庫）が逃げ切り快勝。 今年２回目、尼崎では９回目のＶをつかんだ。勝野はインからコンマ１５の踏み込み。ダッシュ勢は０台と踏み込んで来たが、勝野は伸び返して１Ｍは慌てることなく先マイに成功。バックでは早くも独走態勢を築いた。外マイを放った加瀬智宏（４５＝群馬）が２着。３着には金子貴志（３９＝福井）が入線して順当な決着で幕を閉じた。

浜先真範（２２＝広島）が通算２勝目を挙げた。９Ｒ、４カドからまくり差しを決めてバックは先頭に躍り出た。 「スタートは少し放ったけど、ターンの出口が良かった」。初戦は先頭を走りながらも２Ｍで逆転を許しただけに、雪辱を果たした格好だ。

ドリーム戦は１２Ｒで行われ、５号艇の深川真二（４１＝佐賀）が５コースから最内を差して伸び切った。 ２着は毒島誠、３着は山崎智也が入った。 払戻金は、２連単（５）（２）３６１０円、３連単（５）（２）（６）１万２７８０円。 （注＝成績、払戻金などは必ず主催者発行のものと照合してください）

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あっぱれ！　初日中外枠の峰竜太（３０＝佐賀）が、４カドまくりと６コースまくり差しで見事に連勝を果たした。「０５ぐらいでしょ？　良かった、勘と合ってる」とコンマ０６のスタートと最高の結果にニコニコ笑顔、テンションも上がった。「足もバランスが取れて全体にいいです。どちらかといえば出足型」。パワーも上位級で２日目以降も注目を集める。

谷口遼平（２１＝三重）が新車を携えて参戦した。全プロチームスプリントの優勝で来月、Ｇ１■（■は寛の目の右下に「、」）仁親王牌の出場権を確保。また、その直後には地元四日市Ｇ３も控えている。２場所前にはＳ級で初めて決勝にも進出して上り調子だ。それでも、練習仲間の浅井康太は厳しいらしく「ほめてもらったことはあんまりないですね」と苦笑いで話した。特選からスタートする■（■は寛の目の右下に「、」）仁親王牌は勝ち上がれば浅井と連係する可能性もある。その前に、Ｆ１で新車の足馴らし。予選９Ｒは自身の先行１車の構成になった。「前回、ここでＡ級のとき、初日から９９した。そのイメージも払拭したい」。Ｇ１出場レーサーが予選で負けられないところだ。

前本泰和（４３＝広島）、辻栄蔵（４０＝広島）の地元勢２人が、そろって１走目を白星で飾った。前本は２Ｒ、イン速攻で快勝した。辻は４Ｒを２コース差しで制した。「重かったけど１着が取れた。この方向でいいのかな、と思う」と、辻は手応えをつかんだ様子だった。

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毒島誠（３１＝群馬）が、菊地孝平に圧勝！？　６Ｒ発売中の試運転、菊地孝平と足合わせを行った。毒島は外からホームで伸びると、回り足でもグッと出ていった。さらに、バックも伸びが良く、菊地が追いつかなかったほど。１２Ｒドリーム戦は両者が対決するが、結果は果たして。

「勝率１位」の男がいきなり見せた。開幕の１Ｒは峰竜太（３０＝佐賀）が４カドまくりで制した。１５年後期適用勝率は８・７０で初のトップに輝き、目下の勢いは抜群。８Ｒも制して連勝発進となるか。

第１Ｒに先立ち、開会式が行われた。参加５２選手が順番にあいさつ。ボート界きってのパフォーマー、西山貴浩（２８＝福岡）は、いきなりバリカンで自分の頭を刈り始めた。「前節の若松周年で、『結果が出なかったら丸坊主にする』って言ったので、今やります」。すっきり？　した頭で「このまま３Ｒを走ります」と宣言し、ファンを喜ばせた。地元勢では市川哲也（４６＝広島）が、「優勝しに来ました。優勝して帰ります！　応援して下さい」と力強く宣言。ファンの喝采を浴びていた。

福岡県北九州市小倉駅前の老舗商店街をリノベーションで甦らせた小倉家守構想。身の丈に合った取組みで楽しく町を甦らせる方法を紹介します。

林業を地域振興策の柱とし、森林資源の活用を試みている高知県佐川町。土佐の森方式と呼ばれる自伐型林業の特徴と利点を紹介し、木材資源活用の将来を展望します。

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近況絶好調の平本真之が特訓後に顔をしかめた。 「まずい、まずい。どうしよう。久々に悪い」とため息もまじった。しかも初日は２回乗りで、１走目はオープニング１Ｒ登場というダブルパンチ。「時間がないですねえ。とりあえずペラで。何とかしないと…」。気配は劣勢。今年Ｇ１優出６回、２度のＶを誇る好調度でどう補うか。

峰竜太が「勝率１位」の走りをみせる。 １５年後期適用勝率は８・７０で、初のトップの座に輝いた。「狙ってましたよ。次は年間勝率１位を取りたい」とテンションは高い。相棒の６３号機は好素性で、手応えも十分だ。「伸びが良さそう。最近の中でもいい方。楽しみな１節になりそうです」。オープニングの１Ｒから登場。白星発進なるか。

今村豊は、この日が誕生日。レジェンドは５４歳になった。 記者陣からの祝福に、「めでたくないですけど」と照れながら、しかめっ面で笑わせた。これまで宮島との相性はいまひとつ。ところが、今回は違う。「宮島は手応えが良くない節が続いたけど、いい方の節になるかも」。引き当てた２７号機が最高のプレゼントになるか。

紅一点、平山智加は「２度目」の２５号機に笑顔をみせた。 同機を４月のオールレディースでも使用しており、優出４着の結果だった。「あの時と全く同じ体感。伸びが良くて、班でも分が良かった。今節は楽しみがありますね」と、手応えを口にした。グラチャンは２年連続出場だが、初出場の昨年は、初日から大きな着を並べた。最高の相棒を味方に、雪辱を期す。

村岡賢が６Ｒ逆転劇で勝利し、通算１００勝を達成した。 イン戦でまず選抜組・浜村芳宏の差しを防いだ。１周２Ｍで前田健太郎に内をすくわれたが、２周１Ｍで逆転した。０５年５月デビューの９６期は「遅いですよね、恥ずかしい」と言ったが、やはりうれしそう。王手をかけたのは４節前の江戸川最終日、３節足踏みしたが、ついに大台に到達した。「浜村さんをしのげたし足は悪くない。でも内枠は使い切りました」。外から白星を積み上げることができれば準優が見えてくる。

８Ｒで加賀美智史が鮮やかなレース運びを展開した。 打鐘先行の高谷敏史を２センター６番手からたたきに出た。最終ホームで高谷の３番手に入るが「強引にでも仕掛けていかないと上は目指せない」と、１角からスパートして高谷と踏み合った。バックで高谷の番手にはまって、２着ながら見応え十分の力勝負だった。 天性のスピードでＳ級でも活躍したが、昨年はチャレンジ戦陥落を経験した。「相手任せのレースではチャレンジでも勝てないことがあった」と、自らレースメークする積極型にスイッチした。準決８Ｒは積極策から別線を撃破して６場所ぶり決勝切符だ。

近藤龍徳が９Ｒで好スタートを切った。 目標にした岡崎智哉がまくり、これを差し切った。「強い岡崎さんのおかげです。すごかったです。残せなかったのは残念でした」。岡崎の３着に反省しきりだったが、待望のＳ級１班がほぼ確定して充実している。「感じはいいし足は楽でしたから。あと２走を集中して走るだけです」。 準決１０Ｒは先輩の渡辺健に前を託された。「渡辺さんに任されたので、自在に何でもやっていきます」。熊本勢と金子幸央がたたき合えば、間隙（かんげき）を突く一発がある。

競輪を統括する公益財団法人ＪＫＡ（東京都・千代田区）の新会長に豊田自動織機相談役の吉田和憲氏（６８）が内定したことが２２日、明らかになった。２６日に予定されている評議委員会、理事会の決定を経て正式に就任する。１１年４月に就任した現会長の石黒克巳氏は名誉会長になる。 吉田氏は８１年に同社入社。トヨタ自動車の社是とも言える「カイゼン」に取り組み、工場運営の効率化を図った。１０年６月に代表取締役副社長に就任。副会長を経て１４年６月から相談役を務めている。 吉田氏は競輪ファンでもあり、売り上げ低迷や競輪場の撤退問題など課題が山積する競輪界をどう「カイゼン」していくのか、手腕が問われる。