平石和男（４９＝埼玉）が２、１着スタートを切った。 ６Ｒは４コースから差して２着、メーン１２Ｒ「坂上忍選考ドリーム」は逃げて繁野谷圭介、平田忠則の猛追を振り切った。「足はそこそこいっているけど、とにかく乗れない状態」。 感触に不満をもらしたが、２日目は９Ｒ２枠の１回乗り。連対を伸ばせるか。

吉村正明（３５＝山口）が、準優１２Ｒでコンマ１３のトップスタートを決めて逃げ切り、優勝戦１号艇を勝ち取った。 「ペラ調整をやり過ぎてターン回りが良くなかった。その状態でも行き足から伸びはいい状態だった。スタートも問題ない」と、いい状態に仕上がりつつある。

菊地孝平（３７＝静岡）が予選トップ通過を果たした。予選ラストの４日目１０Ｒは６枠。２コースまで動き、１Ｍは俊敏差し。イン山口剛を退け１着をもぎ取った。 「スリットから半艇身ぐらい出ていった。バックの足も山口選手より良かった。行き足、伸びが良くて、きっちりターンもできる」。仕上がりは申し分ない。準優１２Ｒをしっかり逃げて、優勝に王手をかける。

６、８Ｒ発売中に場内のアクアライブステーションの「選手ふれあいコーナー」に丸岡正典（３５＝大阪）が登場。 賞金ランク２６位（６日現在）にいる丸岡が、グランプリ出場（１８人）への思いを語った。冒頭、「来年頑張ります」と話し笑いを誘ったが、それでも蒲郡Ｇ１、芦屋ＳＧチャレンジカップと続く連戦で出場の可能性を残す。「まずは相性のいい蒲郡で頑張ります」といつものひょうひょうとした表情ながらファンに意欲を話した。

初日１２Ｒの戸田選抜戦は、カドの三浦敬太（２８＝北海道）が一気にまくりを決めた。 「フルダッシュで行けば伸びるように調整したのがはまりました。ブレーキもかかるしいいです」と安堵（あんど）感をにじませた。周囲からも「４番（三浦敬太）は伸びてる」と評判になっており、５号艇で登場する２日目１０Ｒも目が離せない。

前節ＳＧ日本選手権の森且行は、マシンが仕上がり切らなかった。今節はタイヤを探しながらセット調整で上積みを図る。 初日１０Ｒは好スタートから素早く仕掛け、４周１角で抜け出して快勝した。「周回を重ねるごとにエンジンがいっぱいになる」。晴れはセット調整をし直して、雨は１カ所だけ扱う。２日目以降は得意の湿走路になる公算が大きい。最近は雨で結果が出ていないだけに動きに注目だ。

篠崎元志（２９＝福岡）が丸亀ボートでトークショーを行った。 今年８月にＳＧ蒲郡メモリアルを制し、獲得賞金ランキング２位（６日現在）の篠崎が登場した。 丸亀についての思い出は「うどんですかね。重成一人さんに連れていってもらいましたね」と明るく振り返ったが、苦い経験もある。２年前のＳＧメモリアル優勝戦でフライングを切っている。 「大きな失敗をした丸亀でトークショーという形で呼んでもらえて、温かく迎えていただきありがとうございます。次に走るチャンスをいただいたら、水面でしっかりお返ししたいと思います。ぜひ、足を運んで下さい」。多く集まったファンに向けて丸亀での活躍を誓った。

今節はＡ１級不在だが、高田明は来年１月からＡ１級昇格を決めた。 「気持ちを高めてきました。Ａ１級になれるので次は記念にあっせんされるようにアピールしたい」。約３年前の取材で、ある有名企業家と同姓同名の話題に「社長やジャパとか呼ばれます」と笑っていた好青年は、人懐っこさを保ちつつ、当時とは自覚も勝率も数段アップした。来年１月には地元唐津周年、３月には戸田周年がある。活躍に要チェックだ。

オートレースで史上最多勝利を挙げた鉄人・小林啓二（６４＝山陽８期）が、約４５年間の選手生活に幕を閉じた。６日、船橋オート最終日９Ｒ１着がラストランとなった。 レース後はロッカー室で花束をもらい労をねぎらわれた。「（優勝した）飯塚の雨のＳＧはスタート時点ではビリだった。１６００勝のうち１５００は雨かも分からん（笑い）」。雨巧者は最後に良走路で鮮やかなテクニックを披露した。ＳＧ優勝は９１年飯塚のオールスター。グレード戦優勝はＧ１・２０回、Ｇ２・１３回。通算優勝は史上２位の１５０回。通算成績は５８００戦１６３６勝。オート史に輝かしい歴史を刻んできた古豪は、惜しまれつつヘルメットを置いた。

山田哲也が８Ｒで１着を取り、得点率３位で準優進出を決めた。 白石、国崎の足が節一と評価される中で、懸命の調整を続けてきた。６２号機はエンジン複勝率２０％台。戦える状態に仕上げたのは、さすがの調整力だ。「回り足はあまり良くない。ふわふわする感じ」と依然、課題は残っている。「もう１度ペラ調整する」と機力アップに全力を尽くす。準優は７Ｒが１枠、１１Ｒが４枠。優勝戦好枠ゲットでＶ奪取へ。１４日からの児島周年へも弾みをつけたい。