まさかのシーンだった。圧倒的なパワーを誇る武田光史(42=福井)が準優11Rでインから2着に敗れ「起こしで鳴いてしまった」とため息。しかし、今節は10戦8勝と、伸びを中心に仕上がりに抜群。優勝戦は1号艇を逃し、4号艇となったが「自分の足を生かすには、インよりも4カドの方がいいかも。ダッシュの方がスタートも分かる」と前向きに気持ちを切り替えていた。
特選12Rは吉沢純平(30=茨城)が師匠の武田豊樹(41=茨城)を連れて赤板から突っ張り先行。 4番手に入った吉本卓仁(31=福岡)の仕掛けを見て武田が番手まくり。武田をぴったり追走した後閑信一(45=東京)がゴール前で武田を差し切った。 後閑は「赤板突っ張りなんて、33バンクみたいなレースでしたよ。それにしても武田は強い。やっぱりトルクが違う」。 その武田を抜いた後閑も「京王閣よりだいぶ感じがいい」と手応えをつかんだ。
菊地孝平(37=岩手)が3日目に連勝。オール3連対をキープして得点率2位タイにランクアップした。 前検気配はパッとしなかったが早めの本体整備に着手。「キャリーボディーを交換」してエンジンに力強さが出てきた。「全部の足が良くなった。不満なところはない」と納得の仕上がりになっている。4日目は準優1枠を目指す戦い、最大の武器であるスタートでスリットから果敢に攻める。
エース42号機を駆る佐藤大騎(30=大阪)の機力が評判だ。 初日2走は2、3着とまとめた。「ペラを自分の形にして正解でした。回ってからかぶっていけば勝手に伸びてくれるし、足はいいです」ときっぱりと言い切る。2日目は5R1回走り。抜群パワーから目が離せない。
優勝戦は吉永則雄(37=大阪)が、インから押し切って今年2回目の優勝を飾った。 イン屋の西田靖(54=東京)が2号艇で進入から重圧がかかる状況だったが、インを死守して1M先取りに成功した。 「深くなってもインを取るつもりでした。1Mを回って優勝できたかな、というコーナーのかかりをしていました」とにんまり。今年2回はともに尼崎での優勝。 尼崎では来年5月にファン投票で選出されるSGオールスターも開催される。「よろしくお願いします」と表彰式に残ったファンに猛アピールをしていた。
初日ドリーム戦1枠の渡辺雄一郎(29=大阪)が、抜群の手応えを口にした。 58号機は複勝率30・0%だが、スタート特訓の気配は明らかに数字以上だった。「出てます。全然、大丈夫。ペラも最近の自分の形に近いから、大きくたたくことはない」と、にっこり。地元のドリーム戦1枠は負けられない。
向井田直弥(25=広島)が上昇ムードだ。 14号機に「新ペラになっていて、全くだめでした」とこぼし初日、2日目前半と6着が続いたが、後半は3着を確保。「本体整備より、ペラが合ったのが大きい」とメドがついた。3日目から巻き返しに挑む。
【GP賞金11位・選手紹介】 池田浩二(37=愛知) 安定感はあるが、爆発力に欠けた。不本意な1年。「流れが良くない。最近、ちょっと継続して良くないと思う」。SG優出はオールスター(5着)のみ。周年は5回優出したが、2着2回が最高。それでも11位は確保した。堅実で事故のないレースを続けて賞金を積み上げた。「グランプリに向けて気持ちはちょっと高めていかないと。今年が最後だと思っている。3回目? 狙ってはいきますけど。住之江はちょっとエンジン抽せん運がいいかな」。3回目の栄冠に向けて、闘志をMAXに持っていく。池田浩二の看板を、まだ下ろすわけにはいかない。 【QC賞金11位・選手紹介】 小野生奈(27=福岡) 10月にあった1カ月のフライング休みが、大一番でプラスに働く。「いい意味で楽になれました。走ることから解放されて、休んだ後はいい意味で自分を追い込むことができました」。クイーンズクライマ
◆ガールズグランプリ2015(28日=京王閣)参考レース <ガールズケイリンコレクション>◇2015年6月21日◇岸和田 梶田舞-加瀬加奈子-石井寛子を打鐘で奥井迪-荒牧聖未-小林優香-小林莉子がたたいた。梶田は荒牧のインで粘り、そのまま奥井が先行。番手は外に荒牧、内に梶田の並走となり、これを小林優-小林莉-加瀬-石井の順で追った。最終2角から小林優-小林莉で巻き返し、3角で小林優が奥井をまくり切ると、競っていた梶田と荒牧が落車。小林莉は小林優から離れ、奥井の後ろに入った。奥井を突き放した小林優が5車身差で圧勝し、400バンクでの日本人女子最速ラップ11秒6をマーク。奥井が2着、小林莉が3着を確保した。
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