エース機を手にする杉山正樹(37=愛知)の舟足は完全に仕上がっている。 2日目9Rはインからスタートでコンマ42と後手に回ったが、しぶとく2着を確保し「お恥ずかしい。でも、ペラをたたいて足はめちゃくちゃいいです。何も不満はない。エース機の感じはある」と確かな手応えを口にする。「とにかくスタートですね。届き過ぎて逆に難しい。しっかり集中します」と気持ちを引き締める。スタートさえ決まれば、白星ラッシュの可能性も十分だ。
金子大輔(36=浜松)は良走路でいまひとつ波に乗り切れていない。 4日目11Rは2着に食い込んだが、仕上がりには納得していない。「前にいた車と比べると手前が弱くて離されてしまう。シリンダー、ピストン、リングを換える。セットはこの辺で。スタートは良くなってきた」。6枠から好位を確保できたのは大きい。パーツ交換で手前の動きを修正出来れば優勝を十分に狙える。
荒尾聡(35=飯塚)がスタート巧者の本領を発揮した。 4日目11Rは7枠からトップスタートを決めて逃げ展開に持ち込んだ。前半は新井恵匠、後半は金子大輔の追いを封じて今節初勝利を挙げた。 「2日続けて新品のシリンダーとピストンに交換した。パーツは一発目の方が威力があるからね。スタートは問題ない」。再度新品のシリンダーとピストンに交換して、9年ぶり2回目のSG優勝を狙う。
村上義弘(42=京都)が2度目のKEIRINグランプリ制覇を果たしました。 3月にG1日本選手権で優勝しながら、その後の伸び悩みに苦しんだ2016年。しかし、努力は必ず報われる。有終の美を飾った近畿の司令塔は、歓喜、感涙もそこそこに、2017年の新たな戦いへと向かいます。
谷勝幸(43=広島)が前走地の常滑に続き、前節V機を引き当てる強運ぶりを発揮した。 「また引いたね」と満面の笑み。まだ合わせ切れていないが、「いいエンジンなのは間違いない。ぐっと水をつかんでくれればもっと伸びると思う」と好ムードをアピールした。 初日は3R1走。本体のパワーを信じて、白星スタートを目指す。
村上義弘(42=京都)が先行・稲垣裕之マークから2段駆けを決め、2度目のKEIRINグランプリ制覇を果たした。 優勝インタビューや表彰式では、苦戦の連続だった2016年を思い起こし、盟友・稲垣の意気に感謝しながら、涙と笑みを交錯させた。 ◆村上のコメント 信じられない。またこの場に立てるとは思っていませんでした。年々苦しい戦いになって、ファンの皆さんに迷惑をかけてしまっているので、最後にいいレースができてうれしい。 稲垣君が積極的につくってくれた展開のおかげです。平原君のスピードが、すごかった。バンクが重かったし、稲垣君は持たないなと思って(番手まくりは)とっさの判断でした。武田さんのスピードも良かったので、ゴールでは(勝利が)分からなくて、また駄目かと…。 今年は本当に苦しくて、ストレスがたまる1年でした。来年は1番車のユニホームを背負って、チャンピオンとして恥ずかしくないレースができる
村上義弘(42=京都)が先行・稲垣裕之マークから2段駆けを決め、2度目のKEIRINグランプリ優勝を飾った。 スタート争いを制した村上が稲垣を迎え入れ、稲垣-村上-岩津裕介、浅井康太、平原康多-武田豊樹、中川誠一郎、新田祐大-渡辺一成の順で周回。青板過ぎから新田-渡辺が上昇し、誘導員をかわした。赤板で新田を平原-武田が押さえると、すかさず稲垣-村上-岩津が巻き返して先行態勢。いったんペースを落とした稲垣は、打鐘2センターでスパートした。 逃げる稲垣に村上-岩津、浅井、平原-武田、新田-渡辺と続いて、中川は最後方。最終2角5番手まくりの平原を引きつけた村上が、3角手前からこん身の番手まくりを打った。 村上と平原がもがき合って直線。村上が平原を退けて押し切り、12年・京王閣GP以来となる4年ぶりの頂点に到達した。 平原のまくりに乗った武田も外から伸びたが、届かず2着。連覇を狙った浅井は3着に敗
堀僚介(21=大阪)がもたついている。11月の広島→四日市(4着失格)と準決で敗れて失速気味だ。「広島は前検前日に40度近い熱が出て、点滴で抑えて無理をして走りました」。四日市もそれが尾を引いたようだ。体調不良と原因ははっきりしている。その証拠に前回の大垣では連勝で決勝(2着)に進出している。太田竜馬を始め、有望株ぞろいの109期生の1人。「緊張もするが、普段練習しているバンクなので不安はないです」。初の地元バンクでさらに加速する。
トライアル3回戦11Rは、松本晶恵(29=群馬)が竹井奈美とのデッドヒートを制した。 1周1Mは竹井に差されたが、2周1Mで執念の差し返し。トライアルを1、2、1着でまとめて、得点を29点まで伸ばした。竹井は無念の2着、3着は遠藤エミが中谷朋子に競り勝った。
7R終了後、場内ステージで武豊騎手(47)のトークショーが行われ、約700人ものファンが詰めかけた。 29日の東京大賞典で今年のレースをすべて終えた武騎手は「今年はいろいろ充実した1年だった。来年はキタサンブラックで凱旋門賞という夢もあるので頑張りたい」と、お手馬での世界制覇に意欲を見せた。 競輪好きで知られる武騎手は「グランプリは結構強いかもしれない」と勝負強さをアピール。親交のある村上義弘については「レース後、会いにくくなりたくないので、今日は村上君を買っておかないと」と笑わせた。車券については「シンプルに4点ボックス。浅井、平原に、あと1人。今武田と新田で迷っています。まだ決められない」と頭を悩ませていた。
森晋太郎(29=福岡)が2コースからまくり、デビュー初優勝を決めた。インでたたかれた松崎祐太郎が2着に踏ん張り、吉田一郎が3着に続いた。 初優出を決めた水面で、今度は初優勝を成し遂げた。持ち味の攻撃力が生きたレースだった。コンマ08のトップスタートを決めると、豪快にまくった。準優に続いてのトップスタートに「スタートは10くらいと思った」と、勘をしっかり合わせていた。今節は強風で安定板が付くレースもあったが「僕はリラックスしていけました」と、動じず自分のレースをした。 16年最後のレースで優勝し「うれしいです。勝ったっていう実感がない。ビッグないいことがあって、いい1年になった」と笑顔がはじけた。年明けは10日の江戸川から。「地元の瓜生(正義)さんがグランプリを取ったし、背中が見えるようついていきたい」と抱負を語った。【土居恒久】
森晋太郎(29=福岡)が2コースからまくり、デビュー初優勝を決めた。インでたたかれた松崎祐太郎が2着に踏ん張り、吉田一郎が3着に続いた。 初優出を決めた水面で、今度は初優勝を成し遂げた。持ち味の攻撃力が生きたレースだった。コンマ08のトップスタートを決めると、豪快にまくった。準優に続いてのトップスタートに「スタートは10くらいと思った」と、勘をしっかり合わせていた。今節は強風で安定板が付くレースもあったが「僕はリラックスしていけました」と、動じず自分のレースをした。 16年最後のレースで優勝し「うれしいです。勝ったっていう実感がない。ビッグないいことがあって、いい1年になった」と笑顔がはじけた。年明けは10日の江戸川から。「地元の瓜生(正義)さんがグランプリを取ったし、背中が見えるようついていきたい」と抱負を語った。【土居恒久】
【窪寺伸行・オレに任せろ】 ◆12R:トライアル3回戦 4日目は風が収まってもイン逃げはわずか3本。依然、本来の平和島らしい波乱のパターンが続く。トライアルも4戦で逃げは1本のみ。SG、G1で主流の1号艇=絶対有利は当てはまらない。しかも5日目は向かい風予報、センター勢台頭の可能性はある。 ◎は12Rの寺田千恵を推す。最大の理由はパワー。2回戦12Rのイン逃げは完勝だった。全ての足に納得した上で、「100点に限りなく近いと思う」と、ほぼ満点評価を出した。迷っていたペラ調整の決断もはまった。「先輩にいけると後押しを頂いた。いつも私を第三者的な目で見てくれている。頼りっぱなしです」と福島陽子に感謝した。この機力アップで「スタートのしにくさがなくなった」。風がころころ変わる今節では、大きなアドバンテージになる。 夫・立間充宏にもらったパワーストーン効果も絶妙。無風だった4日目は1号艇を得て勝利。
【11R:トライアル・決断】 優出当確のイン松本にダッシュ勢が襲いかかる。遠藤がカド中谷の攻めに乗って、全速まくり差しを入れる。遠藤はパワーで確実に上位級におり、突き抜ける足がある。松本はイン戦で自分のスタート、ターンができるか。勝てばファイナル1号艇に届く。中谷は勝っても相手待ちだがエース機パワーは健在。カド戦で力を見せたい。竹井は差し主体にさばきを発揮する。 松本 出足はしっかりして、伸びもやられない。道中は3日目の方がいい。 竹井 バランスが取れて中堅ぐらい。行き足はしっかりしている。 樋口 ターン回りが合っていなかった。直線は少し良くなったと思う。 中谷 足自体はいい。最後までしっかり合わせたい。スタートは大丈夫。 遠藤 伸びが弱くなって、出足寄りになった。乗り心地に違和感があった。 山川 弱いのは弱いけど、前検(27日)よりは競れる足になっています。
【津波謙次・オレに任せろ】 ◆11R:トライアル3回戦 エース70号機を駆る中谷朋子がもがいている。2走して6、4着と舟券に絡めていない。現在の得点は10点、仮にトライアル3回戦11Rを勝っても、優出想定ボーダーには届かない。それでも、星のつぶし合いでボーダーが下がる可能性もある。4枠を手にして、狙うはカド強攻。1着を取って天命を待つ。 トライアル2戦は消化不良だった。28日の1回戦11Rは1Mで他艇と接触する不運。29日の2回戦12Rは1Mの展開がなく、道中でターンが流れて長嶋万記に逆転を許した。「パワーがないですね。だから、2周目や3周目みたいなターンになってしまう」。無念の思いで表情は険しかった。 しかし、トライアル3回戦11Rはいかにも展開が向く。進入は6枠山川美由紀が内へ動かないとみて、枠なりの3対3。2、3コースの竹井奈美と樋口由加里は、今節の仕掛けがばらついている。スリットは
【12R:トライアル・決断】 長嶋が逆転優出へ絶好の1号艇を得た。TR2回戦でエース機・中谷を競り落としたようにパワフルなレース足がある。もちろん行き足も問題なく、スタート踏み込んで先マイ、優出をゲットする。対抗は好調のカド寺田。どんな展開にも対応できる軽快さがある。小野のパワーも互角以上。平山は大外枠でも堅実な実戦足で上位をうかがう。海野と日高は、状況も足も厳しいが意地を見せたい。 長嶋 70号機の中谷(朋子)さんと競れたし足はいい。もっと出せると思う。 海野 良くなったと思ったんだけど…。何かずれてる。思ったより進まない。 日高 チルト0度にしたけど悪くはない。少しずつ良くなってる気がします。 寺田 少し伸びるし足も来てました。全部がそろっていい足になってます。 小野 気に入ってるのは行き足。スタートが決めやすい。納得しています。 平山 バランス取れてます。伸びが下がらないし出足もまず
【女王バトル舞台裏】 平山智加と松本晶恵の98期コンビが、枠番抽選で明暗を分けた。ともに2番目に抽選器を回して、平山は6枠を示す緑玉が出た。過去に何度も出してきた1枠ではなく苦笑い。12年大村大会のトライアル2回戦以来の6枠となった。「こればっかりは仕方ないです。与えられた枠で、あとは結果が付いてきます。それに、平和島は外(のコース)も利きますからね」。今年のトライアルは2戦とも道中の逆転で3、2着。レースでのいい流れを、3回戦12Rでも発揮したい。 一方、松本は1枠ゲットに驚いた様子だった。「いつもエンジンの抽選運はいい方じゃないのに、出来過ぎです。今節は流れが来ています」。枠番の巡り合わせは文句なし。3回戦11Rを勝てば、仮に寺田千恵が1着でも選出順位の差で優勝戦1枠が手に入る。「1年分の気持ちを込めて、こん身の逃げをしたい」。初女王へ、最大の勝負どころを迎える。【津波謙次】
小野生奈が足にメドをつけた。 トライアル2回戦11R、最後は遠藤エミに競り負けて4着になったものの、日ごとに64号機のパワーを感じてきた。「足はいいですよ。気になることもない」。1、2回戦とも展示タイムは1番時計をマーク。3回戦12Rのメンバーに入っても、足は1、2を争う。本来の攻めに徹して優出を果たす。
ヤンググランプリは渡辺雄太がインを強襲、悲願のG2制覇を果たした。 昨年は逃げて8着に沈んだ。それでも、若手がそろったなか、積極的なレースで存在感は示した。今年はそのご褒美か。師匠で叔父の渡辺晴智からも「先行しないんなら、取りにいけ」とアドバイスをもらい、勝つことに主眼を置いた。 レースは全員が自力を持つ単騎9人の戦い。展開は読みにくいが、どうあれ「2センターから踏むと決めていた」(渡辺)。ちょうど、そのポイントでインを見るとがら空き。逃げた取鳥雄吾を番手からまくる鈴木竜士がもたついているところを「めっちゃ伸びました」と直線一気に差し切った。 V賞金505万円の使い道は「車を買ったばかりなので、その借金を返します(苦笑)」。ところが、高級輸入車の値段にはまだ足りない。来年はさらなる活躍を期待だ。【村上正洋】 ◆渡辺雄太(わたなべ・ゆうた)1994年(平6)12月1日、静岡県富士市生まれ。星
KEIRINグランプリ公開練習で軽く汗を流した渡辺一成は「朝練習よりも感じが良かった。ファンからたくさん声を掛けてもらいました。温かい声援は8割くらいかな。まあ、僕は万人受けする選手じゃないから」と笑い飛ばした。 そんなジョークも出るほどリラックスムードで緊張感はない。V賞金の使い道を問われて「ふるさと(福島)の復興と、かみさんへのプレゼント」とソロバンをはじいていた。
【今日の全全】 ◆8R 3連単(1)全全 新鋭太田の機動力は将来が楽しみだ。3分戦で先行すれば番手の大仕事をする小倉からだ。早めの仕掛けならさすがの太田も長い直線でガス欠か? まくる松岡ら別線が2、3着なら好配当金を転がせる! ◆10R 3連単(1)全全 栃茨4車で結束ならカマす吉沢で頭鉄板だ。杉森は番手経験が少ない自力型だけに、九州勢や近畿勢の攻撃にさらされる可能性大。山田がイン粘りなら番手松岡貴の逆転も。もつれを尻目に逃走する吉沢の独走で別線がゴール前争い! GPで大勝負だ!
KEIRINグランプリに出場する村上義弘が最後の調整を終えた。 前検入りから「2日間は自転車の整備やセッティングをしっかりとやれた」と、最後のナイター練習も稲垣裕之とこなして決戦へ万全だ。公開練習では稲垣の番手。京都後位とコメントした岩津裕介を従え、3車ラインを形成してバンクコンディションを確認した。ファンの歓声には手を振って応えるなどサービスに努めた。2度目の頂点へ迷いなしだ。
ヤマコウこと山口幸二氏(日刊スポーツ評論家)は、鉄人・武田豊樹(42=茨城)に2年ぶり2度目のKEIRINグランプリ優勝を期待する。平原康多の仕掛けに乗って直線で力強く伸び、GP最後の切符をもぎ取った勝負強さを頂上決戦で発揮する。 【ヤマコウの時は来た!】 ◆11R・KEIRINグランプリ 1年の長いトーナメントを勝ち抜いて12月30日を迎えた。各選手の気持ちが徐々に高まってきているのを感じる。 GP出場権を懸けた最終決戦競輪祭。最後のG1を制した平原康多に賞金で食い込んだ武田豊樹。厳しい条件の中でよくぞ決めた。前検日の27日、岩津裕介が稲垣裕之-村上義弘の3番手に決めたが、それでも私は、今回の最強ラインは平原-武田だと思う。 GPはG1と違って一発勝負。1年の締めくくりとして、自分の納得のいくレースができるかどうかの戦いだ。その先にGP王者があって1億円がある。いわば、称号やお金はあとか
【11R:KEIRINグランプリこう戦う】 平原 今年は後半3カ月で巻き返した感じ。この2日間はゆっくりできた。持っているものを全部出して全力で頑張る。自力勝負。 中川 震災にG1優勝、そして五輪と濃い1年だった。ギア規制後の立川は重い印象はない。単騎で自力。精いっぱい力出し切る。 村上 今年は不満の残る1年だったが、その分も最後に爆発させたい。この2日間は気になる点を修正してすごした。稲垣の後ろ。 渡辺 気持ちはフラットなまますごせている。新田君のいい仕掛けに期待。これぞGPというスピードのある走りをアシストする。 岩津 今年はG1タイトルが取れて最高の1年だった。少しずつ気持ちも高まってきている。京都勢へ。3番手の走りをしてVを。 武田 しっかり準備はできたので2日間は何となく自転車の準備をしてすごした。体調はいい。平原君の後ろを回って優勝を狙う。 稲垣 去年、1度この緊張を味わえてい
スピード王・新田祐大(30=福島)がKEIRINグランプリ初戴冠だ。「ヤマを張れ」の本紙予想・山本幸史は、前団が大混戦になり、新田が大外をまくり切ると読んだ。 【山本幸史・ヤマを張れ】 ◆11R:KEIRINグランプリ 強者たちが集うグランプリこそ、新田にVチャンスが転がり込んでくる。GPには2年連続3度目の出場。昨年はあと1歩の2着に迫った。手を伸ばせば届く位置にいるのは間違いない。「初めてのGPは緊張した状態で終わってしまったが、去年はしっかりと勝ちにこだわるレースができた。去年と同じく落ち着いている」。新田の脳裏には勝つイメージが湧いている。 相手が強くなるほど、自慢の豪脚がうなりを上げる。4日制以上の初G1は昨年3月の日本選手権。競輪では最高峰G1だ。この決勝では武田-平原の先まくりに、井上昌己が番手まくりで抵抗。新田の後ろからは浅井も襲い掛かる大激戦だったが、前団をまくり、外を伸
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