安田政彦（４６＝兵庫）が２コースから差して若松初優勝を飾った。 今年は２回目、通算では７３回目の優勝。２着はインから先マイした岡田憲行、３着には天野晶夫が入った。 安田が計ったような差しを決めた。「エンジンをかけた時、今日は優勝できると思った。何かが降りてきた。１Ｍはあれしかないと思っていたし、理想的なターンができた」。 エース５３号機が最後に威力を発揮。５日目まで得点率トップながら、６日目に逆転されて２号艇になるという不運を吹き飛ばした。

予選最後の１０Ｒで倉持莉々（２４＝東京）が執念の勝負駆けを成功させた。準優突破へ２着条件だった倉持は、先行する２番手の小池礼乃を猛追。 ３周２Ｍの全速ターンでついにとらえた。レース後は、勝った同期の中村桃佳に「やったね」と声をかけられ、満面の笑みを浮かべた。「今まで一番いいレースだった」と興奮気味にレースを振り返った。準優１１Ｒは６枠の出番。さらに気合を充満させて突破を図る。

ベテラン宮倉勇（５３＝千葉）は降級後、初の予選スタートとなったが辛うじて突破した。 ７Ｒは目標の河上陽一が先制したが、島田茂希や鈴木宏幸の波状攻撃に遭い、最終３角では内に詰まる苦しい展開。「踏むコースがなくて苦戦した」と、５着がいっぱいだった。「直近の３場所で決勝に乗っていない。何としても決勝に乗る。気持ちを入れ替えてやる」。来期Ｓ級に復帰するベテランが稲葉一真を目標に準決１０Ｒを突破する。

前節のＳＧチャレンジカップで山田康二が強力に仕上げて優出（５着）した３４号機を、山本英志（４２＝東京）が引き当てた。 「悪くない。スタートが届いているし、行き足もまあまあ。少し重いけど、それ以外で気になる部分もない」と前検は納得の手応え。３号艇で登場する初日ドリーム戦も注目の存在だ。

吉永泰弘（４３＝香川）が不満を隠せない。 エース格の前節Ｖ機をゲットしたが「出ていくことはなかった。足は普通ですよ」と苦笑い。むしろ、「起こしが良くなかった。ペラをたたいてみます」と課題を口にする。本番までにどこまでポテンシャルを引き出すことができるのか。調整手腕が試されそうだ。

前走の小倉競輪祭で初めてＧ１決勝に進出した山中秀将（３１＝千葉）が、２予８Ｒを上がり１１秒１の豪快まくりで制した。 「自分のタイミングで踏めました。初日に失敗したので、２予は慌てずに力を出し切りたかった」。 山中マークで２着の松谷秀幸も「久々にすごいスピードを体感した」と感嘆していた。準決１２Ｒは同県の先輩・中村浩士を連れて、必殺のまくり勝負をかける。

父に圭二を持つ小川丈太（２２＝徳島）に早くも気合が入る。 デビュー以来、ほぼ先行一本で戦ってきた。「僕は同期の強い人がいればいるほど燃えます」。今シリーズは吉田昌司、金ケ江勇気、坂本拓也ら１１１期が９人も参戦。決勝を見据えて闘志を燃やす。 今、徳島は太田竜馬を筆頭に若手の盛り上がりが注目されている。「僕も早く追い付いて肩を並べたい」と小川。初日予選の５Ｒ、強気の先行勝負で後続完封の押し切りを狙う。

２日目メインの優秀１２Ｒは、単騎で挑んだ菊地圭尚（３７＝北海道）が、２角最後方から豪快まくり一撃。１着まで突き抜けて、３連単１４万円超の大波乱を演出した。「単騎で走っていると、気がついたら最後方。最悪の展開になったが、あきらめずに仕掛けたら、番手の村上（義弘）さんも乗り越えて１着が取れた。もちろん、９番手まくりなんて生まれて初めてですよ」と笑った。 「最近は２場所続けて失格。レースも気持ちも消極的になっていたので、今回は気持ちだけでも前向きに走っている」。特選に続いて連勝での準決進出。出番は大激戦の１０Ｒ。再度、単騎での戦いになる。「最近は単騎の走りにも慣れてきたし、悔いの残らない走りを見せたい」。再度、波乱の使者となるか。

学校時代は先行ばかりで１着２本、２着５本で順位も５３位と下位クラスだった金ケ江勇気（２１＝佐賀）が実戦でめきめきと力を発揮してきた。 ７月のデビューからすでに優勝４回。１１１期が６人も決勝に進出した前走の千葉では追い込み勝ちで優勝。完全Ｖを決めた。奈良は初参戦だった８月にデビュー初優勝を飾ったバンク。「５００バンクよりやりやすいです」と、初参戦の多い今節の１１１期９人の中では優位に立っている。得意のカマシ、まくりがさえにさえる。初日予選の６Ｒも大ベテランの竹野行登を連れ、武器のパワーを発揮して一気に決める構えだ。２場所連続完全Ｖと奈良連続Ｖへ向けて快走する。

黒のカリスマ蝶野正洋（５４）が尼崎ボートへ見参。トークショーが行われた。 「ボート選手は正座して乗っていますよね。膝に負担がかかって大変そうですね。最近は女子選手も可愛い選手が多いと聞いていますよ」と、ボートレースの印象を語った。 合間にはピットへも足を運び、水上の格闘技を堪能。多くの選手から握手攻めを受けたが、笑顔で対応してエールを送った。

松井繁（４８＝大阪）が逆転で予選トップ通過を果たした。 ７Ｒは４カドまくり、１２Ｒを逃げて連勝をマーク。スタートタイミングはともにコンマ０９だった。勝負どころと見定め、鋭い踏み込みを見せた。 ３日目まで首位の田中信一郎を抜き、シリーズリーダーの座を得た。「足はバランスが取れてトップ級。レースに集中して失敗しないように」。準優１２Ｒでも気迫の仕掛けで、優勝戦１枠をつかむ。

９Ｒで乙藤智史（３２＝福岡）がイン逃げで完勝。上がりタイムで現行エンジンレコードタイの１分４７秒５をマークした。 快晴、無風の好条件がそろったとはいえ、その強力なパワーを見せつけた形だ。乙藤も「文句なしですね。特に出足がいい、レースで強めです」と自信のコメント。得点率も５位まで上昇して勝負駆けの３日目に臨む。

田頭実（５０＝福岡）と山田豊（５１＝滋賀）が２日目に連勝した。 田頭はインに入った１２Ｒで先マイ。１Ｍは川崎智幸に差されたが、２Ｍで差し返した。「伸びが良くなっているし、行き足もいい」と舟足を全体に引き上げてきた。山田も「伸び型で行き足がいい。回り足も悪くなかった」。低調機シリーズの今節なら目立つ足をキープしている。

メインの１２Ｒドリーム戦は１号艇の黒井達矢（２９＝埼玉）が、インから先マイして逃げ切った。 前半の８Ｒで転覆のアクシデントがあり、レース前は不安視されたが、きっちりと人気に応えた。「良かったですね。転覆の影響はなさそう。起こしは悪くないし、中堅はあると思う」。複勝率２５・０％の２８号機だが、数字以上の手応えをつかんでいる。

今節は川口と伊勢崎の対抗戦で、Ｓ級はともに６人ずつが出場する。その中で状態の良さが目立つのは地元の加賀谷建明（３９＝川口）だ。 前節川口はオール連対で今年３回目の優勝を飾り、機力は高いレベルで安定している。「優勝戦は電気を扱い試走が出た。あの展開しかないという流れになったけど、最後は滑ってひやっとした」。タイヤの跳ねが直ったのと序盤で展開をつくれたのが勝因だ。初日４Ｒは前節の延長でセッティング調整する。

実力者の木暮安由（３２＝群馬）が、２予９Ｒで鈴木竜士の先行に乗って１着で突破した。 「作戦は全て鈴木君にお任せでした。僕としては初日（特選４着）はたるんでいたので、気持ちを引き締めて走りました」。消化不良の特選から修正した木暮が、Ｖ戦線に切り込んでくる。

ガールズケイリンの小林莉子（２４＝東京）と宮地寧々（２２＝岐阜）が川崎競輪場でトークショーを行った。２日の平塚で今年１１度目の優勝を飾った小林はレースで考えていることを聞かれ「一瞬の判断を大切に。迷わない」と力強く語った。またクリスマスの予定を問われると「宮地の地元の岐阜で走ります。サンタが来てくれるかな」とニッコリと笑った。デビューから１年が経過した宮地は「加瀬（加奈子）さんに『レース中に実況の人に名前をいっぱい呼んでもらえるように』と言われて、前で風をきって走るようになった。競輪がしみついてきた」と笑顔を見せた。

西山昇一（５７＝愛知）が初日１２Ｒドリーム戦を制した。インからトップスタートを決めて先マイし、そのまま押し切った。「回り足はいいし、このままで良さそう」と機力にも納得している。開幕ダッシュに成功し、リズムに乗りそうだ。

堀内俊介（２７＝神奈川）が思い出のバンクで好走を誓った。ひところのスランプを乗り越え復調途上だ。決まり手は圧倒的にまくりが多く「先行できていないところが課題。まだ、運びに甘いところがありますね」と反省する。ここ大垣は３月にＳ級Ｖを飾った験のいいバンクだ。６月国際競技支援Ｇ３でも準決まで進んだ。 「走りやすいバンクだと思う。今回はしっかり結果を出したい」。予選９Ｒは実力者の小埜正義を従えてのレース。鈴木謙太郎はやっかいな相手だが、バンクとの相性を信じて突き進む。

戸田ボートのオリジナルアイドルユニット「ＢＯＡＴＲＡＣＥ戸田ＣＬＥＡＲ，Ｓ」が２、３Ｒ発売中にボートレース講座＆予想を行った。 ホワイトボードに出走表を貼り、勝率、選手級別、成績などのレクチャーを受けた。エンジン複勝率では「２０％と４０％だとどっちがいいか分かる？」の質問に「４０％」と即答。ファンと一緒に予想のいろはを学んだ。

ボート界の頂上決戦、ＳＧ第３２回グランプリ（１９日～住之江）、プレミアムＧ１第６回クイーンズクライマックス（２８日～大村、シリーズ戦は２６日から）の出場メンバーが決まった。今日から選手情報を届ける。 ＜森高一真（３９＝香川）１６位＞ １３年の津チャレンジＣで優勝したが、惜しくも１３位でグランプリには出場できなかった。今年は蒲郡周年で優勝するなど、念願がかない初出場を決めた。「１８年かかったわ。もう少し早めに出るつもりでおったけど。若松メモリアルで優出して、出る可能性が分かってからはいい感じで来られたと思う」。住之江での優勝実績はないが、スロー水域でテクを発揮。負けん気の強さでＶ取りを目指す。 ＜篠崎仁志（２９＝福岡）１７位＞ 今年はＳＧ皆勤賞。下関チャレンジカップでは優出という厳しい条件を突破して、２年連続でのグランプリ出場を決めた。「ホッとしています。去年がファイナルに行けなくて、悔しい

郷原章平の行き足、伸びがすごい。優勝戦１号艇の杉山貴博も「準優であれだけ伸びていくので」と警戒する。 郷原も「全速ならのぞいていく」ときっぱり。また、平和島には乗りにくいイメージがあったが「今節は乗りやすい」と不安のない足が自信を支える。これを勝てば今年４回目のＶ。「いつも通りに走ります。次が地元芦屋のＧ１周年なんで、いいリズムを持って向かいたい」と力を込めた。

予２・７Ｒは児玉碧衣が他を圧倒。豪快なまくりで２着の篠崎新純に６車身差をつけた。 昨年のガールズグランプリは調整がうまくいかなかったことを反省して、追い込むときには追い込んでいる。それもあり「今は練習で追い込んでいるので、疲れが出ています。上半身に力が入りすぎて余裕を持って走れていない」と自分に厳しい。目標のガールズグランプリ制覇に向けて、今節は内容と結果にこだわる。決勝８Ｒも積極的に仕掛けて完全優勝を決める。

平塚競輪のガールズケイリン決勝が２日に行われ、小林莉子（２４＝東京）が追い込んで快勝。今年１１度目の優勝を決めた。 レースは打鐘から吉村早耶香と宮地寧々が先行争い。最後方の中村由香里が４角から仕掛けて最終バック手前で先頭に立った。２番手にいた小林がうまく切り替えて直線一気に追い込んで優勝した。２着は奈良岡彩子、３着は鈴木彩夏が入った。

小坂知子が新婚パワーで勝機をうかがう。先月２５日に同県の吉田将成と式を挙げたばかり。 結婚記念に作製したクオカードは２人の２車単ワンツー車券を模した粋なデザインだ。「（吉田の）競走は見るし、いつも（思ったことを）言っていますよ」とのろけていた。小坂も一時は５０点を切るほど低迷したが、自転車を元に戻してからガラリ一変。前回高知では初Ｖまであと１歩に迫った。伴侶を得て迎える初戦。「臨機応変に。頑張りまーす」と、小坂らしく笑顔で意気込んでいた。

桐生初優出を決めた佐藤大佑が、通算２回目の優勝を狙う。 準優９Ｒはトップスタートから危なげなく逃げた。「調整がピッタリ合った。全部の足がいい。鳥居塚孝博さんにはパワーでかなわないが、出足と回り足で勝負します」。１６年４月にびわこで初優勝を挙げたが「ルーキーシリーズだけじゃまぐれと思われちゃうし、一般戦で優勝したい」。優勝戦メンバーでは最若手。ここで優勝できれば本当の自信が付くはずだ。

【１２Ｒ：優勝戦・決断】 ５日目までは１点差で負けていた岡田が、出走回数のあやで６日目に逆転。見事にポールポジションを手に入れた。「１号艇？　微妙ですね」。本人もまさかの表情をみせたが、巡ってきたチャンスは生かす。安田とは合わせてないというが、出足はそれほど差はない。ならば枠の利で岡田に分がある。 差して迫るのは安田。節一パワーに陰りはない。岡田が少しでもターンマークをはずすようなら、持ち味の俊敏な立ち上がりで差し切りもある。本多は握って見せ場を作りたい。混戦を突く大野が連穴だ。 岡田　ペラが開くので準優はずれていたけど、開かなければいい足。安田（政彦）さんと合わせてないが、そこまでやられない。 安田　伸びは優勝戦に入ると変わらないと思う。一番いいのは立ち上がり。足で負けることはない。２号艇になったのはショック。 本多　成績が取れているから悪くないと思うけど、優勝となるとインじゃないと厳し

逆転で優勝戦の１号艇を手にした岡田憲行が、今年４度目の優勝に王手をかけた。 ６日目は安田政彦とともに連勝して、出走回数が安田より１回少ない分、岡田が得点率でわずか０・０１だけ上回った。パワーでは安田がややリードするが、岡田はインの利を生かす。

【中森亮・この穴グッド】 大野芳顕が準優１１Ｒで２着に入り、地元から唯一、優勝戦進出を決めた。「足はいいので微調整だけ。５コースから（１着を）１本取っていますからね」。相性のいい５コースから、今年初優勝を狙う。 ◆１２Ｒ　パワー十分の大野が攻める。（５）から（１）の２、３着流し計８点。

【迫・ナイトアイ】 地元の松尾昂明は、準優１０Ｒで５着に終わった。スタートは互角に行けたが、１Ｍは差し遅れて見せ場を作れなかった。「前半は調整の失敗で良くなかったけど、準優の足は良かった。とにかく２コースが下手で…」。反省しきりだった。 ◆１０Ｒ　その松尾はカドが取れる４号艇。２コースは不得意でもカド戦は得意。ダッシュ駆けで６日目の分を取り戻す。（４）＝（３）から（１）（２）（５）と、（４）＝（１）から（２）（３）（５）の計１２点。 ◆６Ｒ　今節はまくり差しがさえる船岡が、４カドから切り込む。（４）＝（３）から（１）（２）（６）と、（４）＝（１）から（３）（２）（６）の計１２点。

Ｇ３「開設６７周年記念・椿賞争奪戦」が１２月７～１０日に行われます。開催地の伊東競輪場では連日、イベントが盛りだくさん！　ぜひ、本場にお越しください。 ＜主なイベント＞ ◆１２月７日（木） 【Ａ】▽吉岡稔真トークショー（３、４Ｒ発売中） 【Ｂ】▽予想会（１～１２Ｒ発売中）※出演：伊藤勝也、吉井秀仁、久保千代志 【Ｃ】▽ケータリング（終日）※メニュー：浜松ぎょうざ、牛の大串、海鮮お好み焼き▽ミカリン・エアトランポリン（終日） 【Ｄ】▽勝利選手ウイニングラン＆インタビュー（１～１２Ｒ後） ◆１２月８日（金） 【Ａ】▽吉岡稔真トークショー（３、４Ｒ発売中） 【Ｂ】▽予想会（１～６、８～１２Ｒ発売中）※出演：伊藤勝也、吉井秀仁 【Ｃ】▽ケータリング（終日）※メニュー：浜松ぎょうざ、牛の大串、海鮮お好み焼き▽ミカリン・エアトランポリン（終日） 【Ｄ】▽１２Ｒ「伊東八景賞」出場選手・特別紹介（７Ｒ発売

Ｇ３「開設６７周年記念・椿賞争奪戦」が１２月７～１０日に行われます。開催地の伊東競輪場では豪華賞品、先着順プレゼントなどを多数ご用意しました。ぜひ、本場にお越しください。 ＜オープン懸賞＞ ◆軽自動車（１名） １２月１０日（日）の開門から午後１時まで、西口、東口の各案内所に設置された応募箱から、ご応募ください。インターネット応募も受け付けます。詳細は伊東競輪公式サイト（下記ＵＲＬ）で、ご確認ください。 http://www.itokeirin.com/ ※登録料などの諸経費は含まれておりませんので別途必要となります。 ※抽選は決勝表彰式で優勝選手が行います。 ◆決勝ゴール写真パネル（１００名） はがきに郵便番号、住所、氏名、年齢、電話番号を明記し、〒４１４－００５５静岡県伊東市岡１２８０伊東温泉競輪場・競輪事業課「ゴール写真プレゼント」係まで。１２月１５日（金）必着。当選者の発表は写真パネ

宇佐見裕輝（３２＝福島）の動きが積極的かつパワフルだ。準決６Ｒは赤板で上昇した竹元太志を小玉拓真が突っ張り気味に対応。宇佐見は少しスローペースになる流れの中で冷静に中団を確保。最終ホームから一気に仕掛けて押し切った。「前で踏み合いにならなかったので落ち着く前に仕掛けた。感触はいいです」と余裕。防府に続いて今年６回目の優勝も狙える出来だ。

山田隼司（３１＝岐阜）は初日予選６Ｒで逃げたがあっさりと宇佐見裕輝にまくられて７着。秋口にぎっくり腰で調子を落として低空飛行が続いている。さすがに２日目の敗者戦１Ｒでは格上の先行力を見せつけた。打鐘からたたいて先行押し切りだ。「早めでも駆けるつもりでいた。でも、出切って踏み直してから、うまく力が伝わってない。練習ではわからないから、こればっかりは競走で修正していくしかない」。完全復調に向けて１戦１戦を大事に戦っていく。