かつては上位でも活躍したベテラン増成富夫(48=岡山)が、予選1Rを2角4番手まくりで快勝した。 「前回(平塚)も決勝に乗ったし、調子は引き続いていいね」と会心の笑顔。「少し練習をサボっていたら(今期から)チャレンジに落ちたので、最近は必死でやっています」と好調の秘訣(ひけつ)を口にした。 「来期もまだチャレンジだけど、今期は2班の得点が取れそうだし、焦らずに頑張るよ」。復活したパワー攻めは、若手が多い準決でも波乱の存在になる。
2Rは打鐘から一気にスパートした土居佑次(21=高知)が、余裕の逃げ切り勝ちを収めた。「初日は同期生がみんな勝ち上がって、本当に悔しい思いをした。今日はしっかり自分のレースで勝ちたかった」と絶大な人気に応えた。 「ラインで決めるつもりだったし、落ち着いて踏めたと思います」と、この日の走りに及第点を付けた。それでも「まだまだ力不足。もっとパワーアップして、まずはひとつ勝てる(優勝)ように頑張りたい」。はっきりした目標を掲げ、さらなる飛躍を誓った。
上村常文(51=熊本)が1Rで、補充参戦した同期の安藤雄一の番手から抜け出し、今年3勝目を飾った。 「すべて雄ちゃんのおかげですよ」と、5月富山(551)以来の勝利に感謝。「雄ちゃんにはこれまでお世話になりっ放しだけど、やっぱり1着はうれしい。51歳になったけど、もうちょっと頑張ろうかな…という気持ちになりますね」。 一方、久々の先行策で3着に粘り込んだ安藤は「メンバーを見てすごい補充になったなあ、と思ったけど、何とか頑張りました」と納得顔だった。
松井繁(49=大阪)が5Rを2M逆転、11Rをインから逃げ切り、連勝を飾った。得点率も5位に浮上。 準優好枠を狙える位置に付けた。「エンジンの素性(複勝率34・2%)を考えると、良くなっている。もう少し、出足が欲しい」。 予選ラストは8R2枠。好位から俊敏な攻めをイメージし、59号機の瞬発力に磨きを懸ける。
杉山貴博(38=東京)が2コースから鮮やかな差しを決めて優勝した。 今年2回目、芦屋では初めてのV。インの乙藤智史が2着。人気薄だった6号艇の古川誠之が3着に食い込み、3連単は1万円台の万舟券決着となった。
橋本明が近況上向きな66号機を駆る。2節前に山下流心が準優勝。前節は大野芳顕が最終日選抜戦1着と、複勝率23・0%以上の好パワーだ。「特訓は前操者のままチルト1度だったけどそんなに違和感もない。このまま行ってみようかな、と」。 66号機は山下も大野もチルト1度に跳ねて結果を出したエンジンでもあり、まずは取り付けをそのままで走る予定。初日10R4号艇はカドからダッシュ一撃で白星発進を狙う。
稲垣裕之が味のあるレースを見せた。 2予8Rは別線に続けざまに押さえられて後方になりそうだったが、打鐘でその間を縫って上昇。3番手を確保し、最終2角からまくってラインで上位独占を決めた。完璧な勝利に「末もしっかりしていたし、今日は良かったですね」と端正なマスクを緩めた。今開催から投入した新車も「ハンドルを調整していい感じです」。準決10Rも自力で椎木尾拓哉とのワンツーを狙う。
福田雅一(50=香川)が大逆転の2M差しで今年初優勝を飾った。これが通算50回目のV。2着は宮迫暢彦、3着は大場敏で、3連単は3万8130円の高配当となった。 1Mを回った時点では、2コースから差した渡辺英児とインで食い下がる大場の一騎打ちだと誰もが思った。福田は3コースから外マイで3番手。「地元のワンツーかな」とあきらめかけるのも無理もなかった。しかしドラマは2Mに待っていた。渡辺と、へさきをねじ込んだ大場がまさかの大競り。がらがらの差し場を福田が見逃すことなく抜け出した。「まさかあんな展開になるとは。あれでスイッチが入りました」。 15年3月下関以来の美酒。さらにこの日は10回目の結婚記念日。第2子の出産を控える愛妻の平山智加へ最高のプレゼントとなった。「久しぶりの優勝を飾って本当にうれしい。これからも少しだけ応援して下さい」。次走は19日からの住之江一般戦に出走予定。【工藤浩伸】
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