前回に続いてまた大学関連です。 ドストエフスキーを知らなかった東大生 『きけ わだつみのこえ』という遺稿集は実はちゃんと読んだことがない。先日爽風上々さまがその遺稿集自体ではなく、「戦争体験」の歴史を扱った本を紹介してくださり、勉強になった。その中に映画化の話もあり、「きけ わだつみの声」は最初は1950年、次は1995年と二度映画化されたという。 sohujojo.hatenablog.com 私が反応した箇所は (1995年の映画は)あくまでも「若者へのわかりやすさ」ということを意識して作られているので、若干の違和感が年長者には感じられました。 興味深いのが登場人物は皆ラグビー部出身とされていることです。 1950年の第1作の映画では登場人物はモンテーニュの原書を講読するような教養を持つという描写でしたが、すでに大学キャンパスから教養というものが消えていた1990年代では、その方が学生