限られた授業時間内に限られた事柄を伝えようとしているときに、話の枠組みの外から素朴な感想をポツンと漏らされても、教師としては如何ともし難いもの。講師準備室へ遊びに来てくれたなら、雑談の相手をする用意はあるのだけれど。 「かわいそう」問題(福耳さん) 大学の講義では、毎回最後に100~400字程度の感想文を、出席票代わりに提出させることが多い。その扱いは人それぞれで、アシスタントの学生に出欠チェックさせてゴミ箱へポイ、という話も聞いたことがある。そうかと思えば、感想文を講義の理解度チェック票として、ていねいに読む先生もいる。 感想文を書く学生もまたいろいろ。何も考えず「眠い」「つまらない」「板書の字が汚い」などと書く学生もいる。じつはこれ、私のこと。多くの先生は無反応だったけど、とうとう某先生が「感想文に、飽き飽きした、などと書く信じられない学生がいるので、これからは小レポートと呼び名を変え