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要塞を髣髴させるような威圧を覚える最高裁の建物。「法の番人」として絶大な権威を誇る。一方、判事らは、退官後に大企業の役員や大弁護士事務所に再就職する例がめずらしくない。冤罪に加担したかどうかは問われない。 無実を訴え続ける前川彰司さんの再審開始決定(検察側異議申立中)により冤罪の色が濃厚な「福井女子中学生殺害事件」をめぐり、疑惑の有罪判決を確定させた最高裁の判事4人全員が、退官後は三井住友FGや東京海上HDといった大手金融や、大企業と縁の深いアンダーソン法律事務所などに再就職していることがわかった。根岸重治氏は検察捏造型冤罪事件「徳島ラジオ商殺人事件」の無罪判決時の最高検刑事部長でもある。河合伸一氏と福田博氏の2人は「足利事件」でも冤罪判決を下した人物だ。でたらめな仕事で国民を苦しめたことなど他人事であるかのように、“冤罪判事”たちは責任を感じるどころか「最高裁OB」の肩書きを下げて堕落し
最近、私小説を論じて、今ではブログやツイッターでの自分語りがあるから、それも私小説みたいなものだろう、と論じる人が多い気がする。しかし、実は違っていて、私はこれまで、ブログなどの文章が面白いので、それをつなげて小説にしたらいい、と助言したことがある。ところが、ブログといえば原稿用紙五枚くらいだが、それを二十枚の小説にすることができないのである。私から見れば、これとこれとこれと、つなげればいいのではないかと思うのだが、つなげることができないらしいのだ。 これは、三十枚くらいの論文は書けるが、一冊分となるととたんに書けなくなる学者にも、似たものがある。この場合は、30枚から200枚への飛躍なわけだが、5枚から20枚への飛躍ができない人、というのが、ブロガーには結構いるのではないかと、私は思っている。
田中秀臣「二・二六事件と“改革病”」 2012年01月05日13:00 担当者より:経済学者の田中秀臣さんが二・二六事件に触れつつ、改革の熱に浮かされる人々の問題を論じた原稿です。また、田中さんは近日、上念司さんとの共著『「復興増税」亡国論』を上梓されるとの由。その新刊やこちらのインタビュー(聞き手は辻本力さん)もぜひお読みください。 配信日:2007/02/21 いまからおよそ70年前の二月二六日に、帝都東京を舞台にした陸軍の青年将校による政権打倒・「昭和維新」を目指すクーデターが起きた。当時の高橋是清蔵相ほか、政権の幹部を殺傷、多くの軍・政府施設を占拠して数日後に反乱軍の解散という事態で失敗に終わったこのクーデターは、日本の現代史にさまざまな伝説を残して今日も語られている。 例えば、この二・二六事件は、「皇道派」と「統制派」という陸軍内部の主導権争いであり、前者が敗北し後者が勝利
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欧文専門誌・専門書寄贈先募集 当研究室には、40年近くにわたって集めてきた、欧文の専門雑誌や専門書が数多く収蔵されています。それは、ひとつには、自分の研究のために必要な文献が、わが国にはほとんど存在しなかったため、自分の手元にすべて集めてしまおうと考えたためです。それはまた、他の研究者にも利用してもらえるように、誰もが利用できる国会図書館にいずれ寄贈するためでもありました。そして実際に、超常現象研究の分野に限って言えば、19世紀半ば以降、欧米で出版されてきた重要な著書や専門誌のほとんどを揃えることができました[註1]。 そして、一昨年、予定通り、かなりの分量の蔵書を国会図書館に寄贈したのですが、実際に引き受けていただけたのは、当方の申し出の半数弱でした。定期刊行物が多かったため、それでも、段ボール箱で十数箱にはなりました(その前にも、やはり十数箱分の超常現象研究関係の古書と定期刊行物を、明
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