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ブックマーク / jun-jun1965.hatenablog.com (637)

  • 私大生 - jun-jun1965の日記

    大江健三郎の出世作にして初期の代表作である「奇妙な仕事」は、私は二番煎じの「死者の奢り」や芥川賞受賞作「飼育」より優れていると思う。 その中に「私大生」とあるのが、どうも私大出身者の反感を買っていたらしく、岡庭昇なども批判していて、岩波文庫の短編選集ではとうとう「院生」に変えられてしまった。 いったい「私大生」という表現は差別的だろうか。「僕」「女子学生」「私大生」という並べ方のざらざらした感触は、あの作品全体をみごとに象徴していると思う。 それに、この作品の語り手「僕」は、俯瞰的な語り手ではない。東大生だが人生に迷っている未熟で欠陥多き人間である。もっとも、純文学の主人公が、人間として円熟していたりしたらその方がおかしいのである。仮に「私大生」が差別的だとして、それはこの不完全な語り手である「僕」の発語として見たら、そこには東大生としての「僕」の、「私大生」を見下す意識が入っているかもし

    私大生 - jun-jun1965の日記
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    jiangmin-alt 2015/08/24
    "大江健三郎の出世作にして初期の代表作である「奇妙な仕事」は、私は二番煎じの「死者の奢り」や芥川賞受賞作「飼育」より優れていると思う。"
  • ■ - jun-jun1965の日記

    http://blogs.yahoo.co.jp/vraifleurbleu39/36704814.html 山下晴代さんは昔から、私の私小説の定義を認めないと言っているのだが、では山下さんはどう定義するのかということを一向に言ってくれない。今回「小林秀雄派」などと言い出したが、小林の「私小説論」は、イルメラ=日地谷・キルシュネライトがもう二十数年前に「論理的に読めない」と言っているもので、私もそうだと思う。だからどういう意味で小林秀雄派だなどと言っているのか説明してもらいたいのである。 (小谷野敦) - 人に教えられて、鈴木孝夫の『私は、こう考えるのだが。』を図書館で借りてきた。江藤淳のことが書いてあるというのだ。鈴木は慶大名誉教授で、江藤が学生だったころから教えていた。そして知った江藤、いや江頭について、人格のおかしなところを書いている。ただ、私の知らなかった一面というのはなくて、だい

    ■ - jun-jun1965の日記
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    jiangmin-alt 2015/08/02
    "山下晴代さんは昔から、私の私小説の定義を認めないと言っているのだが、では山下さんはどう定義するのかということを一向に言ってくれない。今回「小林秀雄派」などと言い出したが"
  • 谷崎潤一郎の隠し子? - jun-jun1965の日記

    『新潮45』八月号に、中村晃子(てるこ)「私は谷崎潤一郎の孫かもしれない」が載っている。著者は江尻雄次の須賀の孫である。 大正元年、汽車恐怖症のため大変な思いをして東京へ帰ってきた谷崎は、母の姉の持つ旅館真鶴館に滞在したが、そこの主で従兄の江尻雄次の須賀と、不義密通の関係に陥ったらしく、その後江尻とは絶交し、須賀は離縁されている。この文によると、須賀は大正三年三月に三女美恵子を生んでおり、それが著者の母であり、谷崎の子ではないかという話だ。著者は1944年生まれ、中央青山監査法人職員だった。 大正三年の谷崎の動静はかなり不明で、どこにいたかもよく分からないが、晃子の資料をつきあわせると、須賀との結婚を考えており、だが須賀の父で、堀内寿太郎という実業家が許さず、谷崎と須賀は心中しようとしたのではないか、という。谷崎と須賀は、一時小田原に隠れ住んでいたのではないかともいう。当時、北原白秋が

    谷崎潤一郎の隠し子? - jun-jun1965の日記
  • ■ - jun-jun1965の日記

    ■ - jun-jun1965の日記
  • どっちなんじゃい - jun-jun1965の日記

    どっちなんじゃい - jun-jun1965の日記
  • 『ハイジ』続編の驚くべき話 - jun-jun1965の日記

    京大の川島隆さんからヴィスメール『ハイジ神話』を送っていただいた。シュピーリの『ハイジ』をやや批判的に論じたもので、ドイツ語訳から川島さんが訳したものである。 驚いたのは、『ハイジ』には、シャルル・トリッテンの『それからのハイジ』『ハイジの子どもたち』という続編があるのだが、これについて。トリッテンはもともと『ハイジ』の仏訳者だが、その後、何やらシュピーリ自身が書いたかのように(ただし「訳者による」としてある)続編を書き、その中ではシュピーリの別の作品から無断流用していて、さらにこれを英訳した謎の人物があって、『ハイジの子どもたち』は、はじめのほうだけトリッテンの『ハイジと子どもたち』からとったもので、その後は誰とも知れない英訳者の創作だという事実である。 『ハイジの子どもたち』は、1959年に村岡花子が訳しており、これは現在入手やや難、そのあと各務三郎が二点を訳して、今も読まれている。

    『ハイジ』続編の驚くべき話 - jun-jun1965の日記
  • ■ - jun-jun1965の日記

    『21世紀ドストエフスキーがやってくる』(集英社、2007)には、大江健三郎と沼野充義の対談「ドストエフスキーが21世紀に残したもの」が載っている。これは収録が2006年10月23日、山の上ホテルにて、となっている。一方『すばる』2007年4月号には、同じ二人の対談「ドストエフスキーの"新しい読み"の可能性--ロシア・東欧文学をめぐって」が載っている。そして、載っている三点の写真は同じ。だが内容は違う。つまりこの時に二回分話したわけであろう。どちらも最後は、これで終わりとします、ありがとうございます、とあるのが面白い。 - 小林敏明編『哲学者廣松渉の告白的回想録』(河出、2006)を見ていたら、檀一雄の『猿飛佐助』と廣松が言っているのに対して注で、檀に同名の作品は見当たらない、織田作之助の『猿飛佐助』と混同したか、とあるのだが、『少年猿飛佐助』というのはあって、2006年なら国会OPACも

    ■ - jun-jun1965の日記
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    jiangmin-alt 2015/03/27
    "『21世紀ドストエフスキーがやってくる』(集英社、2007)には、大江健三郎と沼野充義の対談「ドストエフスキーが21世紀に残したもの」が載っている。これは収録が2006年10月23日、山の上ホテルにて、となっている。"
  • 何の『礼讃』なのか - jun-jun1965の日記

    (14日記)木嶋佳苗の自伝的小説『礼讃』をやっと読了した。以前、獄中で木嶋が書いたという性描写の断片を見て、なかなかの才能だと女性誌でコメントしたのは私だが、実際文章はうまい。塾で小説指導をしていても、これだけまとまったものを書ける人はなかなかいない。 その一方で、いったん転落し始めてからはなかなか無残だが、面白いのは、小学生で漱石を読んでいたという木嶋の、オペラ、人形浄瑠璃、落語、歌舞伎といった教養のひけらかしで、これらが見事に俗物的だということである。独自の判断というものがなく、世間が、これを鑑賞するのが教養人だと思っているものにはまっている。『ノルウェイの森』が出た時は13歳くらいで、その時に読んだと書いてあるが、これらは村上春樹的教養に満ちている。22歳くらいで東洋大学へ入り、該大学をバカにしているが、自分は卒業もできない。私は、犯罪にこそ走らないがこういうのを教養だと思い込ん

    何の『礼讃』なのか - jun-jun1965の日記
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    jiangmin-alt 2015/03/14
    "木嶋佳苗の自伝的小説『礼讃』をやっと読了した。"
  • Le petit prince - jun-jun1965の日記

    安冨歩(1963年3月- )という東大教授の『誰が星の王子さまを殺したのか モラル・ハラスメントの罠』(明石書店)を読んで、困っている。これは困るである。 モラル・ハラスメントというのは、私はてっきり、大人の世界のいじめの言い換え語だと思っていた。実際そういう使い方は香山リカなどがしているが、イルゴイエンヌというフランス人が提唱した概念で、1999年に『モラル・ハラスメント :人を傷つけずにはいられない』が出ているが、今日まで、「モラル・ハラスメント」を題名に含む著作は日では15点しか出ていない。そのうち多くは、夫からへの加害行為についてのものである。 さてしかし安冨によると、これはけっこう特異な概念で、被害者が罪悪感を抱くように仕向けるというところがミソである。私は「王子さま」なんて語は共和主義者として使いたくないので「プランス」とするが、プランスはバラのモラハラに逢って自殺したと

    Le petit prince - jun-jun1965の日記
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    jiangmin-alt 2015/03/13
    "安冨歩(1963年3月- )という東大教授の『誰が星の王子さまを殺したのか モラル・ハラスメントの罠』(明石書店)を読んで、困っている。"
  • 経済合理性 - jun-jun1965の日記

    中川右介氏の『講書術』に、新刊として出ているは古書では買わない、とある。マケプレやブックオフなどで買わないということである。出版人としての仁義みたいなものか。 私は貧乏人なのでもちろんなるべく安いのを買う。ブックオフで値段を見て、これならマケプレで配送料込みのほうが安いか、と思ったら調べて安い方をとる。経済合理性である。 映画館へ映画を観に行く人というのは、経済合理的ではない。DVDになるのを待って借りたほうが安いのである。これは映画がいったん斜陽になったあと、宣伝と映画評論家を使って、映画は話題の時に見ろ、映画館の暗闇で観るものだ、と煽ったのが効いているらしい。

    経済合理性 - jun-jun1965の日記
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    jiangmin-alt 2015/03/10
    "中川右介氏の『講書術』に、新刊として出ている本は古書では買わない、とある。マケプレやブックオフなどで買わないということである。出版人としての仁義みたいなものか。"
  • 盗作 - jun-jun1965の日記

    須藤鐘一というあまり知られない作家が明治45年に出した『手紙小説 宮と貫一』というのがある。 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/888340 しかしこれ、題名からも分かるとおり『金色夜叉』の書き直しである。『金色夜叉』は明治36年、尾崎紅葉の死によって中絶し、小栗風葉が続きを書いて完結させたが、その書き直しで、まるっきりの著作権侵害だが、昔はこういうことが普通に行われたのである。しかも「手紙小説」と謳いつつ、別に書簡体小説ではなく、単に手紙がたくさん出てくるだけなのである。

    盗作 - jun-jun1965の日記
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    jiangmin-alt 2015/03/03
    "須藤鐘一というあまり知られない作家が明治45年に出した『手紙小説 宮と貫一』というのがある。 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/888340 しかしこれ、題名からも分かるとおり『金色夜叉』の書き直しである。"
  • 眼鏡萌えの作家 - jun-jun1965の日記

    『カラマーゾフの妹』を読んだら、アリョーシャが犯人にされていた。イワンは多重人格者で、コンピューターが出てきたり「プリントアウト」が出てきたりする。妹っても生まれてすぐ死んだ妹なんで事件には関係ない。授賞に反対した今野敏が正しいと思う。東野圭吾が『カラマーゾフの兄弟』を読んだことがなかったというのが、ちょっと笑えた。(もう直木賞とる気ないらしいぞこいつ) このはしかし正編の構造を教えてくれて、どこが余計で長ったらしいか分かるのがいい。ただまあ正編はキリスト教徒でないと読んでもわかんねーはずの小説であるから、わりあい一切がどうでもいい。しかし口絵の著者近影がちょっと眼鏡萌えだった。

    眼鏡萌えの作家 - jun-jun1965の日記
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    jiangmin-alt 2015/02/27
    "『カラマーゾフの妹』を読んだら、" "口絵の著者近影がちょっと眼鏡萌えだった。"
  • ■ - jun-jun1965の日記

    粕谷一希の『生きる言葉』(藤原書店)を見たら、粕谷も松岡正剛と同じで、川端の『雪国』の成立過程を知らず、冒頭の「国境の長いトンネルを抜けると・・・」が最初に書かれたと思っているので、嫌になってしまった。 なんかそのことは、粕谷と松岡が「編集者」であることと関係している気がする。たくさんは読むけれど、それを自身の好みで深く掘り下げるということをせず、次から次へと別のに移って、感想だけと言うというスタイルが骨がらみになっているのではないか。 こので粕谷は、大江健三郎と石原慎太郎は、会社務めの経験を持たず学生から作家になったので、無残な姿を見せていると書いている。政治的に中立なつもりか知れんが、かつて粕谷は『戦後思潮  知識人たちの肖像』(1981)で大江を評価していて、へえちゃんと政治的かたよりを見せないんだと思っていたが、その後いつ無残な姿になったのだろうか。石原にしても、『わが人生

    ■ - jun-jun1965の日記
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    jiangmin-alt 2015/02/11
    "粕谷一希の『生きる言葉』(藤原書店)を見たら、粕谷も松岡正剛と同じで、川端の『雪国』の成立過程を知らず、冒頭の「国境の長いトンネルを抜けると・・・」が最初に書かれたと思っているので、嫌になってしまっ"
  • 法政大学への抗議文 - jun-jun1965の日記

    抗  議  文 法政大学総長 田中優子 殿 法政大学文学部長 高橋敏治 殿 私は比較文学を専攻する小谷野 敦と申す者です。 先般、雑誌『出版ニュース』に連載しております私のエッセイ「凍雲篩雪」に掲載された文章を私のウェブログに掲載しましたところhttp://d.hatena.ne.jp/jun-jun1965/20150126、これをツイッターでリンクして「ねえよタコ」と評した匿名の者がおり、さらにそれを貴学部教授・中沢けい氏がリツイートいたしました。リツイートするということは賛意の表明と見なされますので私は中沢教授に「タコとはどういうことですか。私は天皇制を問題にしているのですが」とリプライいたしました。すると中沢教授は驚くべきことに「じゃあ、イカ」と返事したのです。 私の文章自体が、まず議論をすべきだとするものであり、大学においては、他人と意見が違ってもそれをきちんと議論すべきであると

    法政大学への抗議文 - jun-jun1965の日記
  • ■ - jun-jun1965の日記

    昨晩、NHKの「ファミリーヒストリー」という番組で、水海道小学校の和洋折衷建築を設計した宮大工を先祖にもつ羽田美智子が出演して、ほぼ明治からの羽田家の歴史をやっていた。この番組のことは、水海道小学校の歴史を書いた名村栄治さんが年賀状で教えてくれた(年賀状が来たのは数日前だった)。 私は三年生の最初の二日くらいまで水海道小学校に通っていたのだが、ちょうどその時小学校が移転して、残った建築の中から、その和洋折衷のドームのついた建物は、水戸へ移築されたのであった。私は水戸へは行ったこともない。 小学校の今の校長が海老原という人で、ほかにも水海道史に詳しい海老原という人が出てきたのだが、二年間私が教わったのは海老原昭子先生というのであった。海老原が多いのか。 私も、やはり茨城県出身のホワイトぐみさんに教えられて、除籍謄を取り寄せ、幕末あたりまで先祖の名前は把握しているのだが、別段調べても何も出て

    ■ - jun-jun1965の日記
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    jiangmin-alt 2015/02/07
    "昨晩、NHKの「ファミリーヒストリー」という番組で、水海道小学校の和洋折衷建築を設計した宮大工を先祖にもつ羽田美智子が出演して、ほぼ明治からの羽田家の歴史をやっていた。"
  • ちゃんと書いとけ - jun-jun1965の日記

    私は確定申告に「変動所得」を使っている。これは文筆家のように、年によって所得に大きい差が出る職業の者に認められているのだが、その書類には「漁獲やのりの採取による所得、はまちやまだい、ひらめ、かき、うなぎ、ほたて貝、真珠、真珠貝の養殖による所得、印税や原稿料、作曲料などによる所得」と書いてあっておかしい。 さて昨年度の計算をしていた。これは前年(2013年)と前々年の所得を合算し、五分の四にして昨年所得から引くのである。ところが、引くとマイナスになってしまった。2013年に『世界史』が売れて一千万超えたせいである。私は税務署に電話して、マイナスになったのだが、と言うと、ではマイナスとして記入してください、と担当税理士(女性)が言う。これは△を頭につける。さてそこで計算していくと、どうもおかしい。それでもう一度電話すると、今度は別の女性税理士が出て、妙にはきはきした口調で、おっ、とわりあい好感

    ちゃんと書いとけ - jun-jun1965の日記
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    jiangmin-alt 2015/02/04
    "私は確定申告に「変動所得」を使っている。これは文筆家のように、年によって所得に大きい差が出る職業の者に認められているのだが"
  • ハーツォグ - jun-jun1965の日記

    ソール・ベローは『ハーツォグ』でノーベル文学賞をとったとされる。これはベローの実体験に基づいた小説で、大学教授ハーツォグがを寝取られ、精神錯乱に陥りつつ、自身の過去を振り返るという体裁をとっている。ノーベル賞においても、私小説の類は強いのである。ベローのを寝取ったのはカナダの作家ジャック・ルドヴィクhttp://en.wikipedia.org/wiki/Jack_Ludwigである。 ただこの小説が面白いかというと疑問である。だがその中で、ハーツォグが日人女性のソノ・オグキと恋愛関係にあった、というところがある。ソノは富裕階級の娘で、第二次大戦中にフランスに留学し、フランス語はできたが英語ができず、ハーツォグとはフランス語で話して、英語を学ぼうとしなかったという。仮にも日で高等教育を受けた女性が英語ができないとは考えにくいのだが、ソノの家は田舎に別荘があり、ハーツォグはその写真を

    ハーツォグ - jun-jun1965の日記
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    jiangmin-alt 2015/01/29
    "ノーベル賞においても、私小説の類は強いのである。ベローの妻を寝取ったのはカナダの作家ジャック・ルドヴィクhttp://en.wikipedia.org/wiki/Jack_Ludwigである。"
  • 凍雲篩雪 - jun-jun1965の日記

    「在特会」が話題になっている。在日朝鮮・韓国人の特権を認めない会といい、代表は桜井誠(名・高田)である。橋下徹・大阪市長と桜井の罵り合いの映像が流れた。また、「朝日新聞」が、朝鮮人の従軍慰安婦の強制連行について、吉田清治の証言が信用できないとして過去の記事を訂正した件について、呉智英は週刊誌で、在特会という市民団体が政治を動かしたとコメントしている。在特会の活動はおおかたネット上にあるらしいので、あれこれ見て、安田浩一の『ネットと愛国 「在特会」の闇を追いかけて』(講談社)を読んでみた。 在日特権などない、という人もいるが、それはあるだろう。なかんずく、韓国籍の在日が、韓国の徴兵を逃れているのなどは、特権と言うほかないし、私は、日で生まれ、日語が母語で、朝鮮語ができないという、李良枝の「由熙」に描かれたような人は、参政権を得たいのであれば帰化するのが筋だと思う。安田著では、「国籍選択

    凍雲篩雪 - jun-jun1965の日記
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    jiangmin-alt 2015/01/28
    "日本で生まれ、日本語が母語で、朝鮮語ができないという、李良枝の「由熙」に描かれたような人は、参政権を得たいのであれば帰化するのが筋だと思う"
  • 具体的に言え - jun-jun1965の日記

    私の『日文化論のインチキ』を池田信夫は「最もインチキな日文化論」と言ったのであるが、私が「どこがインチキなのか」と訊いたら、「インチキでないところがない」と言ったまま逃げた。 だいたい、「このはつくり話のオンパレード」とか、「事実誤認が多い」とか言って、どこがそうなのか具体的にあげないやつというのは、人間が不真面目であり不誠実であり、自分はいい加減なことを言っていますと自白しているようなものである。 矢崎泰久が『口きかん』で、川端康成の『東京の人』は佐藤碧子が代作した、と書いているが、矢崎の著作に対して「つくり話のオンパレード」と言ったのが佐藤碧子で、しかしどこがそうなのか具体的には書かれていないし、しかもこれは佐藤の文章ですらなく、猪瀬直樹が「佐藤がこう言っている」と書いているだけである。佐藤はもう故人だが、その話を聞いた猪瀬は、矢崎に対して、どこが具体的につくり話なのか明らかにす

    具体的に言え - jun-jun1965の日記
  • ■ - jun-jun1965の日記

    どうにも腹がたつ。いや選考委員のことではなく、15日の九時過ぎに電話をかけてきて「残念だったね」とか言った男である。これは英文科の同期である。Nとするか。特に私と親しかったわけではないが、どうもこの十年ほど、することがおかしいのである。建築会社に勤めていたのだがそれをやめて、編集者になりたいから紹介してくれと言い出した。しかし、そんな力が私にないことは別として、四十過ぎて編集者に転身するというのはどだい無理である。それに、英文科というのは、文学に興味のある者が少なく、私はひとつはそれで失望してあまり大学へ行かなくなったのだが、Nにしても、特に文学に興味があるとは思えなかった。 またこの男が妙なメルマガを送ってくるようになり、なんかごちゃごちゃと「お笑い」のつもりらしいのが書いてあるのだが、ある時、「おい大変だ!小谷野が胃がんになった」「そうか」「大丈夫だ。胃がんより先に肺がんで死んだ」とい

    ■ - jun-jun1965の日記
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    jiangmin-alt 2015/01/22
    "英文科というのは、文学に興味のある者が少なく、私はひとつはそれで失望してあまり大学へ行かなくなったのだが"