一つ・秘密だらけの「カイメン」「イソギンチャク」 みなさんは、「イソギンチャク」「カイメン」という生きものをご存知でしょうか? イソギンチャクは、クラゲやサンゴなどと同様に刺胞動物門に属す海産動物です。刺胞動物の共通の特徴として、“刺胞”というカプセル状の細胞小器官をもつことが挙げられ、刺胞で刺すことで獲物を捕らえたり、天敵を撃退したりできます。割合に祖先的な動物と言われており、体は袋状で、中枢神経や循環器、肛門を持っていません。そのなかでも、イソギンチャク類は主に海底に付着して生息する非常に多様なグループで、世界中に800種以上が確認されています。この記事に出てくるムシモドキギンチャク科 Edwardsiidaeはそんなイソギンチャク類のひとつの科にあたり、蠕虫様の細長い体を持っています。 カイメンは、海綿動物門に属す動物で、海だけでなく淡水域にも棲息しています。特徴として、“襟細胞”と