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ブックマーク / academist-cf.com (7)

  • カイメンと共生する新属新種「テンプライソギンチャク」 – ミクロな世界の、ドでかい発見!

    一つ・秘密だらけの「カイメン」「イソギンチャク」 みなさんは、「イソギンチャク」「カイメン」という生きものをご存知でしょうか? イソギンチャクは、クラゲやサンゴなどと同様に刺胞動物門に属す海産動物です。刺胞動物の共通の特徴として、“刺胞”というカプセル状の細胞小器官をもつことが挙げられ、刺胞で刺すことで獲物を捕らえたり、天敵を撃退したりできます。割合に祖先的な動物と言われており、体は袋状で、中枢神経や循環器、肛門を持っていません。そのなかでも、イソギンチャク類は主に海底に付着して生息する非常に多様なグループで、世界中に800種以上が確認されています。この記事に出てくるムシモドキギンチャク科 Edwardsiidaeはそんなイソギンチャク類のひとつの科にあたり、蠕虫様の細長い体を持っています。 カイメンは、海綿動物門に属す動物で、海だけでなく淡水域にも棲息しています。特徴として、“襟細胞”と

    カイメンと共生する新属新種「テンプライソギンチャク」 – ミクロな世界の、ドでかい発見!
  • 人はなぜ「音楽」をするのか? 文化人類学からのアプローチ – 東京大学・土田まどか氏

    クラシック音楽からロック音楽、コンサートから駅メロまで、音楽は日常のなかにあふれている。しかし、そもそも人はなぜ「音楽」をするのだろうか? この根的な問いに文化人類学の立場から研究しているのは、東京大学・総合文化研究科・博士課程1年の土田まどか氏だ。土田氏は、音のない手話の世界における「音楽」を探ることがこの問いを解き明かすヒントになると考え、インドネシアのバリ島にある「ろう者の村」でフィールドワークを行う予定である。記事では、現在進行中の研究について詳細を伺った。 ——はじめに、なぜ音楽について研究しようと思ったのか教えてください。 私は学部まで東京藝術大学で音楽学を勉強していたのですが、自分の根的な問いとして「人はなぜ『音楽』をするのか」という疑問があります。そもそも音楽がいろいろなかたちで、世界中のどこにでも存在することを不思議に思っていました。 音楽欲が満たされたり、寒さ

    人はなぜ「音楽」をするのか? 文化人類学からのアプローチ – 東京大学・土田まどか氏
  • 人文・社会科学の「よりよい研究評価」とは – 欧州の事例から課題を析出する – academist Journal

    「質の評価」から「質のモニタリング」へ 日の研究環境は、運営費交付金などに代表される一般大学資金から、科学研究費補助金(科研費)やプロジェクト/プログラム型資金のような競争的研究資金(直接政府資金とも言います)へとそのファンディング構造を大きく変化させてきました。 このファンディング構造の変化は研究環境、雇用体系、キャリアパス、研究環境の安定性、そのほかに大きな影響を与えてきました 。そのなかで、研究の評価を巡るプロセスやシステム自体も次第に変化してきました。つまり、同分野の研究者らによる内容の吟味(ピアレビュー)のプロセスを中心とした研究内容評価に加えて、研究プロセスの評価や社会的・経済的・文化的なインパクトまでをも評価の視野に入れるような評価システムへの拡大です。Hemlin and Rasmussenは、このような現在までに生じてきた評価システムの全体的な変化を「質の管理(qual

  • 細胞に生えている『毛』の先っぽがちぎれて飛んでいく!- 繊毛から放出される小胞のはたらきとは – academist Journal

    からだの中は毛だらけ! 私たちヒトのからだはいろんな形やはたらきを持った細胞が集まってできています。そんな多様な細胞には、ほんの少しの例外を除いて小さな『毛』が1生えています。この毛は『繊毛(より正確には、一次繊毛)』と呼ばれています。繊毛は自動車のアンテナのように、細胞の表面からニョキっと突き出ており、その見た目どおり、細胞の外からさまざまな情報を受け取るアンテナとしてのはたらきを持っています。たとえば繊毛には、成長因子やホルモンの受容体が集中しており、それらを受容して細胞にシグナルを送っています。他にも血管などからだの中の管に生えている繊毛は、管の中の水流により折れ曲がることで繊毛の表面にあるイオンチャネルが開き、細胞内にイオンを流入させて細胞にシグナルを送っています。このような繊毛のアンテナとしてのはたらきは、私たちのからだの形作りに非常に重要で、繊毛を作ることができないと、からだ

    細胞に生えている『毛』の先っぽがちぎれて飛んでいく!- 繊毛から放出される小胞のはたらきとは – academist Journal
  • 重度のストレスで萎縮するのは感覚系の脳部位?!

    ストレスと精神疾患の深くて微妙な関係 読者の皆さんのなかには、ストレスで精神的に辛い思いをしたという方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか? ストレスを受けて心の病にかかるという文脈は多くの方に理解しやすく、これをきっかけとして精神科を受診するという方もたくさんいます。 ストレスによる精神疾患としては心的外傷後ストレス性障害(以下、PTSD)が知られていますが、ストレスがあれば必ず罹患するというものでもないようです。震災のような甚大なストレスの現場においても、PTSDの罹患率は20%程度です。 ストレスと関係なく発症する精神疾患もありますが、その反面、精神科における他の多くの疾患はストレスで悪化します。PTSDという病気は、特にストレスとの関係が深い精神疾患として見なされていますが、PTSDの症状があると判断されてもそれがストレスによるものであるという証明は非常に難しい。このことは私

    重度のストレスで萎縮するのは感覚系の脳部位?!
  • 宗教から読み解く”皮膚感覚”のイラン – 東京外国語大学・村山木乃実氏 – academist Journal

    イランという名前を聞いたとき、なにを思い浮かべるだろうか。中東の経済大国、反米、シーア派、核開発……。いずれもニュースでよく目にする言葉だ。しかし、それらの言葉では掴みきれていない「イラン」があるのではないか。文学や宗教学の観点からそうしたイランの等身大の姿に迫ろうと研究するのが、東京外国語大学の村山木乃実氏だ。村山氏が研究するイランの思想家アリー・シャリーアティーは複雑な歴史を背負ったイランを凝縮した存在であるという。一人の思想家を通してイランという国を知ることの魅力について村山氏にお話を伺った。 ——村山さんがイランに興味を持ったのははじめてイランを訪問したときに感じた驚きにあったとクラウドファンティングのプロジェクトページで知りました。 私にとって初めてのイランは、学部2年生のとき、研修と旅行で1か月くらいイランを廻ったことでした。それまではイランというと、「反アメリカ」とか、「ちょ

    宗教から読み解く”皮膚感覚”のイラン – 東京外国語大学・村山木乃実氏 – academist Journal
  • シャリーアティーの宗教思想を文学作品から捉えたい! | academist (アカデミスト)

    皆さま、私の研究へのご支援、ご理解とご協力、どうもありがとうございます。 おかげさまで目標金額に到達し、シャリーアティー研究の資金を手にすることができました。 重ねて感謝申し上げます。ご支援いただいた研究資金は大切に使わせていただきます。 また、今回の挑戦を通じて、いろいろな方とこれまでの研究内容や成果を共有する機会を得たこともとても貴重な体験となりました。 さまざまなご教示とアドバイス、ありがとうございました。 引き続き研究に励みたいと思います。どうぞ宜しくお願い申し上げます。 ----------------------------------------------------------------- あと19日残されているチャレンジの期間でセカンド・ゴールを40万円(150%)に設定し、引き続きご支援を賜りたく存じます。 セカンド・ゴールでは、学会発表での経費、サイエンス・カフェ

    シャリーアティーの宗教思想を文学作品から捉えたい! | academist (アカデミスト)
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