島根県津和野町から、日本最古のおよそ25億年前に貫入・固結※1し、18.3億年前に変成作用を受けた花崗片麻岩(正片麻岩)※2の岩体が発見されました。 この花崗片麻岩は,ペルム紀※3の地層中に挟み込まれた二つのレンズ状岩体(長さ2km、最大幅600mと長さ1.5km、最大幅300m)の双方に含まれ、他に18.5億年前に貫入・固結した花崗岩類や4.2億年前に貫入・固結した花崗岩類と斑れい岩、24.8億年前より古いジルコンだけを含む石英砂岩の変成岩(メタコーツァイト)※4などを伴っています。 これらの岩体の少なくとも一部は「北中国地塊」と呼ばれる古い大陸地殻からなる安定陸塊(クラトン)を構成していたと考えられるため、本発見は原日本列島の形成史をひもとく上で大変重要なものとなります。 本発見は、偶然なされたものではなく、舞鶴帯形成のテクトニックモデルに基づき、舞鶴地域の西方を追跡調査した結果であり