大勢の観客が見守る中、本拠地初打席に立つ日本ハム・大谷=札幌ドームで2013年4月5日、梅田麻衣子撮影 投手と野手の分業が「常識」のプロ野球で、両方を兼ねる「二刀流」という夢物語に挑戦している日本ハムのルーキー、大谷翔平選手(18)。足の捻挫で調整中だったが、7日、約1カ月ぶりに2軍の巨人戦に登板した。いよいよ1軍公式戦での二刀流披露となるか、その可能性は−−。【大槻英二、鈴木英世】 【投げて、打って、怒られた…】キャンプ初日の大谷、二刀流にドタバタ 「よく打つ投手というレベルではない。投手としては球速170キロも可能でしょう。打者としてはメジャー級のスラッガーになれる素質を持っています」 こう太鼓判を押すのはプロ野球選手の動作メカニズムを研究する筑波大体育系の川村卓(たかし)准教授だ。「二刀流には故障のリスクがつきまといますが、打者の心理が分かるという投手としての大きなメリットもあり