群馬県は20日、利根川水系の水から検出されたホルムアルデヒドの汚染源を探すため行った支流の烏川流域の測定結果を発表した。7地点のホルムアルデヒドはいずれも国の水道水の基準値(1リットルあたり0.08ミリグラム)を大きく下回り、会見した県の青木勝環境保全課長は「(汚染源の)特定は難しい。今後は定点観測をしていく」と述べた。 県の測定では、7地点の水と別に、同県高崎市の化学工場の排水が基準値を上回る0.41ミリグラムとなったが、すぐ川下の地点が0.017ミリグラムと基準値を大きく下回り、同課は「この工場は問題ではない」と説明した。いずれの測定も、浄水のように塩素を添加して測った。 県は今後、烏川の上下流、井野川、利根川、神流川の計5地点で毎日、定点監視を続け、結果を公表するという。