【ワシントン=伊藤宏】米国務省のクローリー次官補(広報担当)は1日の記者会見で、ロシアのメドベージェフ大統領が北方領土の国後島を訪問したことに関連して「北方領土について、日本の立場を支持する」と述べた。クローリー氏はまた、「米国は長年にわたって、日本とロシアに平和条約締結に向けた交渉を進めるように働きかけてきた」とも述べ、日ロ双方の話し合いによって、問題を解決するよう求めた。
政府税制調査会は1日、ビールより価格が安い「第3のビール」について、増税を検討する方針を決めた。第3のビールの酒税は28円(350ミリリットル缶)で、ビールの77円、発泡酒の47円より低く、「税金が売れ行きを左右している」との見方があった。2011年度税制改正で検討する。 「第3のビール」は、主に麦芽から製造するビールとは違い、豆類を発酵させたり、発泡酒に別のアルコールを混ぜたりしてつくる。ビール系飲料の酒税は原料や作り方によって決まるため、第3のビールは販売価格を抑えることができ、デフレ下で売り上げを伸ばしてきた。 最近は、韓国産が1缶90円を切る価格で登場。輸入元が日本の法律に基づき酒税を納めており、民主党内から「国内産業を保護すべきだ」との声が強くあがっていた。 政府税調では、アルコール度数が高いほど税率を高くする「度数課税」の導入や、麦芽量が多いほど税率を高くすることなどを検
金銀荘大刀は大仏の足元から発見された=25日午後、奈良市の東大寺大仏殿、矢木隆晴撮影 約1250年間も行方が分からなかった正倉院宝物の幻の大刀(たち)「陽寳劔(ようほうけん)」「陰寳劔(いんほうけん)」は、東大寺の大仏の足元から100年も前に見つかっていた国宝の金銀荘大刀(きんぎんそうたち)だった。東大寺では今月15日から3日間、光明(こうみょう)皇后(701〜760)の1250年忌が営まれたばかり。なぜ大仏の足元に大刀は埋められたのか? 古代史の謎がまた一つ増えた。 保存修理を任された元興寺(がんごうじ)文化財研究所(奈良市)が、さやに入ったままさびた大刀をX線で撮影したのは9月30日。そこに浮かび上がった「陽劔(ようけん)」「陰劔(いんけん)」の文字に、橋本英将研究員は「除物(じょもつ)」となった正倉院宝物の「陽寳劔」「陰寳劔」だと確信したという。 聖武(しょうむ)天皇の即位
大畠章宏経済産業相は12日の閣議後の記者会見で、中国から日本への輸出が滞っているレアアース(希土類)について「荷の動きは確認されておらず、実態的には正常な状態にはまったくいたっていない」と述べ、改善が見られないとの認識を示した。 経産省は、中国で建国を祝う国慶節の連休が明けた8〜11日を中心に輸出状況を調べたという。大畠経産相は「今週1週間の状況を見て、実質的な荷の動きに改善がなければ、来週あたりから直接、中国政府に改善を求める何らかの行動を起こしたい」とも述べた。副大臣や政務官を派遣し、中国政府と交渉することも検討しているという。 ただ、レアアース以外の対日輸出は「4割くらいの企業で改善の動きがみられる」としている。
小沢一郎・元民主党代表の資金管理団体「陸山会」の土地取引事件で、東京第五検察審査会は4日、小沢氏を2004、05年分の政治資金規正法違反(虚偽記載)容疑で強制的に起訴すべきだとする「起訴議決」を公表した。裁判所が指定した弁護士が強制的に起訴する。市民の判断によって、政治家が起訴されるのは初めてのケースになる。 審査の対象になっていたのは、04年10月に陸山会が小沢氏からの借入金で都内の土地を約3億5千万円で購入したのに、04年分の政治資金収支報告書に計上せず、05年分の収支報告書には関連団体からの寄付を装った虚偽の収入と土地代支出を記載したとされる容疑。 第五審査会は1度目の審査で4月に「起訴相当」と議決。再捜査した特捜部が5月に再び小沢氏を不起訴としたため、第五審査会が2度目の審査に入っていた。11人の審査員のうち8人以上が「強制起訴」に賛成したことになる。 07年分の容疑について
ヴィトン社抗議で撤去 「バッタもん」再展示(1/3ページ)2010年10月4日11時42分 問題になった「バッタもん」=岡本光博さん提供 タノタイガさんの木彫りの作品「モノグラムラインシリーズ」。ロゴマークを隠して展示した=タノタイガさん提供 高級ブランド、ルイ・ヴィトン社の抗議で5月に美術館から撤去されたアート作品「バッタもん」が、11月に復活展示される。「撤去の是非も含めて問題提起をしたい」と作者らが展覧会を企画した。この「騒動」は、近年接近する高級ブランドと現代アートの微妙な距離感も映している。 ◆オリジナルとコピーの関係考える 「バッタもん」は、欧米の高級ブランド5社のロゴマークや柄が入った生地でバッタをかたどった約40センチの立体作品。今春、神戸市の神戸ファッション美術館が企画した展覧会で9点展示された。 だが、ルイ・ヴィトンの日本法人が「登録商標権を侵害するコピー品で作られてい
【ロンドン=伊東和貴】ノーベル平和賞の選考を支援するノーベル研究所(ノルウェー)のルンデスタッド所長は27日、地元テレビの取材に対し、中国の政府高官が「中国の反体制活動家に今年の同賞が授与された場合、中国とノルウェーの二国間関係に影響を及ぼす」と同氏に語ったことを明らかにした。ロイター通信が伝えた。 同通信によると、中国の傅瑩外務次官が今夏、オスロの中国大使館でルンデスタッド氏と面会した際に、「(反体制派への授賞は)非友好的な行為とみなされ、ノルウェーと中国の関係を悪化させる」と語ったという。これについてルンデスタッド氏は地元テレビの取材に「ノーベル賞委員会の決定には何の影響も及ぼさない」と強調した。 ノーベル平和賞には例年、中国の人権活動家が有力候補として浮上。今月21日付の英字紙インターナショナル・ヘラルド・トリビューンは、中国の民主化を呼びかける「08憲章」を起草したとして実刑判
尖閣諸島沖の衝突事件をめぐり、沖縄県議会は28日の定例会本会議で、公務執行妨害容疑で逮捕された中国漁船の船長を処分保留で釈放という対応をした日本政府への抗議決議と、領海侵犯に対する中国政府への抗議決議をいずれも全会一致で可決した。 首相、外相、検事総長らにあてた日本政府への抗議決議では、中国漁船との操業をめぐるトラブルなどに「県民が不安を感じている」として、漁業者が安全に操業・航行できるよう適切な措置を講じることや、中国への厳重抗議、日中間で再発防止策を講じることなどを要求している。 中国政府に向けた抗議決議では、1895(明治28)年に日本政府が沖縄県への所轄を決定して以来、漁業や林業、かつおぶし工場が営まれた実績があり、1920(大正9)年に中国政府が石垣島の住民にあてた感謝状で「日本領」と明確に記されていたとして、尖閣諸島が沖縄県の行政区域であることは「疑問の余地がない」と宣言。
会見する仙谷由人官房長官=27日午前11時21分、首相官邸、上田潤撮影 仙谷由人官房長官は27日午前の記者会見で、尖閣諸島沖の衝突事件をめぐり、中国漁船が海上保安庁の巡視船にぶつかった際の損傷復旧にかかる経費について「原状回復を請求することになると思う。外交ルートで現時点で行うのか、(両国関係が)クールダウンしてから行うのか(は検討する)」と述べ、中国側に請求する考えを表明した。 仙谷氏は日中関係の改善について「現時点でボールは中国にある」と強調。「結果として検察判断でのどに刺さったトゲが抜けた。国際社会において日中関係は非常に重要な二国間関係だ。身柄釈放という決着がついた段階で、お考えいただくことが多々あるのではないか」と述べ、中国側から何らかの行動があってしかるべきだとの認識を示した。
鳥かごには1羽ずつメジロが飼育されていた=県警提供押収されたメジロ=県警提供 メジロを違法に捕獲し自宅で飼っていたとして、神奈川県警田浦署は22日、横須賀市の無職男性(72)を鳥獣保護法違反(捕獲、飼養)の疑いで書類送検し、発表した。男性は「違法だと知っていたが、メジロのさえずりが好きだった」と容疑を認めているという。 同署によると、男性は6〜7月、自宅のベランダや周辺の山中でメジロ40羽を鳥もちを使って捕獲し、9月14日に自宅でメジロ51羽を飼育していた疑いがある。 男性はメジロを1羽ずつ竹カゴに入れてエサや水を与え、こまめに掃除。3年以上前に捕獲した11羽には好きな日本酒から名前をつけて、一番鳴き声の良いメジロは「白鶴」と呼んでめでていたという。保護されたメジロは横浜市立金沢動物園(金沢区)で種別の鑑定や健康状態の確認をした後、放鳥される予定。 1月以降、ホオジロやウグイスの捕
証拠隠滅容疑で逮捕された大阪地検特捜部検事の前田恒彦容疑者(43)が地検の内部調査に対し、「今年1〜2月に当時の特捜部幹部や同僚に押収したFDのデータを書き換えてしまったかもしれないと伝えた」と説明していることがわかった。検察関係者が朝日新聞の取材に対して明らかにした。 前田検事の地検側への説明によると、東京地検特捜部に応援に行っていた1月下旬、同僚検事に電話で「(上村被告側へのFD返却直前の昨年7月に)データを変えてしまった可能性がある」と打ち明けたという。この時期は、郵便割引制度をめぐる偽の証明書発行事件で起訴された厚生労働省の元局長村木厚子氏(54)の初公判の直後だった。 当時の特捜部幹部に対しても、電話で同じ内容を報告したという。 前田検事はその後、この幹部から「地検幹部らに報告した」と聞いたが、どのように報告されたかについては知らないと地検の調査に答えたという。 一方、検
日本列島は21日、西日本から東日本の広い範囲で高気圧に覆われ、各地で最高気温が30度以上の真夏日となった。東京都心では午前11時前に30度を超え、今月14日以来の真夏日を記録。年間日数は70日となり、1876年の観測開始以来、これまで最多だった2004年と並んだ。 気象庁によると、この日最も暑かったのは、愛媛県愛南町の35.8度。西日本の11カ所では最高気温が35度以上の猛暑日となった。真夏日も全国435カ所で記録。関東では埼玉県熊谷市で34.0度、東京都心で31.7度まで気温が上がった。 西日本から東日本では22日も各地で30度前後まで気温が上がると予想される。23日以降は前線が南下する影響で、天気が崩れ、気温も下がるという。
郵便割引制度をめぐる偽の証明書発行事件で、大阪地検特捜部が証拠品として押収したフロッピーディスク(FD)が改ざんされた疑いがあることが朝日新聞の取材でわかった。取材を受けた地検側が事件の捜査現場を指揮した主任検事(43)から事情を聴いたところ、「誤って書き換えてしまった」と説明したという。しかし、検察関係者は取材に対し「主任検事が一部同僚に『捜査の見立てに合うようにデータを変えた』と話した」としている。検察当局は21日以降、本格調査に乗り出す。 朝日新聞が入手した特捜部の捜査報告書などによると、FDは昨年5月26日、厚生労働省元局長の村木厚子氏(54)=一審・無罪判決=の元部下の上村(かみむら)勉被告(41)=虚偽有印公文書作成・同行使罪で公判中=の自宅から押収された。FD内には、実体のない障害者団体が郵便割引制度の適用を受けるため、上村被告が2004年6月に発行したとされる偽の証明書や
疾走する馬に乗り矢を放つモンゴルの選手=20日午前、青森市の合浦公園、小宮路勝撮影疾走する馬に乗り的を狙うドイツ選手=20日午後、青森市の合浦公園、小宮路勝撮影疾走する馬に乗り矢を放つ韓国選手=20日午前、青森市の合浦公園、小宮路勝撮影 “YABUSAME”に観客も熱狂――。6カ国の選手が自国に伝わる装束と弓矢で馬上から的を射る流鏑馬(やぶさめ)の「世界大会」が20日、青森市であった。日本の狩衣(かりぎぬ)やモンゴルの乗馬服、ドイツの伝統的な戦闘服などを着た各国選手が矢を放つたび、拍手とカメラのシャッター音が響いた。 米国、オーストラリア、ドイツ、モンゴル、韓国、日本の計28人が参加。海岸の砂浜180メートルを時速約50キロで駆ける馬上から45センチ四方の三つの的を射る。1人3回ずつの合計得点で順位を決めた。 個人の部の1位は、モンゴルの男性選手。次々と矢を的中させ、観衆から「よしっ
流れるそうめんを軽トラックで追いかけ、身を乗り出して証拠映像を撮影した=鳥取市河原町谷一木 記録が伸びて、そうめんも伸びた――。流しそうめんの距離世界一に挑む催しが19日、鳥取市河原町谷一木で開かれた。そうめんは2631メートルのコースを約1時間かけて完走し、世界記録を更新した。住民らで作る実行委員会は近くギネスブックに申請する。 地域のPRと町おこしのため、実行委が8月から準備を進めていた。伐採した竹をガードレールにくくり付け、高低差113メートルの林道の傾斜を利用した全長2631メートルのコースを設けた。700本以上の竹をつなぎ合わせた。 これまでの世界記録は今年6月に岐阜県御嵩町で打ち立てられた2500メートル。今回は一気に100メートル以上記録を更新することを狙った。 正午、コースの最上流に一つかみのそうめんが投じられた。一度流したら手を触れるのは反則。住民らが水流を駆け下
濃厚なみそ味で札幌ラーメンの代表格に数えられる有名店「すみれ」が23日、福岡市の天神・大名地区の中心部に進出する。一帯は「博多一風堂」の本店や、全国区の「一蘭」が限定ラーメンを唯一扱う店などが軒を連ねる。とんこつ激戦区に「北の雄」が乗り込む。 「すみれ」の大名店は、天神西通りの西側に23日に開業する複合商業ビル「THE SHOPS」の4階に入る。一風堂西通り店の並びだ。 「すみれ」は札幌市の本店を含めて全国に9店あり、札幌と首都圏以外では京都、静岡と福岡の3府県。2004年に開いた九州1号店の博多店は、西鉄福岡(天神)駅と薬院駅の間にある。本店の担当者は「1号店で、博多でもいけると手応えを感じた。ど真ん中で札幌ラーメンを広めたい」と話している。
イノシシが来たため岩の上に避難する男性=14日六甲山の風吹岩、矢木隆晴撮影 阪神間に広がる六甲山の登山客が、相次いでイノシシに襲われている。18日は、2人が食料の入ったリュックサックを奪われ、1人が軽傷を負った。エサをもらうのに慣れると、リュックに食料があることを覚えるらしい。神戸市はホームページなどで注意を呼びかけている。 兵庫県芦屋市の阪急芦屋川駅から1時間半ほど六甲山を登ると、「風吹岩」(神戸市東灘区)と呼ばれる見晴らしの良い岩場につく。 東灘署によると、18日午後0時半ごろ、風吹岩から300メートルほど西側の場所で、兵庫県加古川市の女性(30)が座って休憩していたところ、後から体長1メートルほどのイノシシが接近、背中のリュックサックにかみついて奪い取った。中にはおにぎりとサンドイッチ、パンが入っていた。イノシシは目の前で「完食」し、立ち去ったという。女性は右手の中指をかま
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