ずっと続けてきたこの半日の話の最終回です。この日の始まりはこちら→児童館の朝の話 漫画は前回分から載せます。 あらすじ。いろいろなことを経て、僕たちは駅前のスターバックスに集結しました。 「お前が、悪漢から女性を助けた?ーー本当なのか、冬一郎」 ミカさんが僕に聞きました。横からナタリアさんが、「マフィアをぶっ倒したのよ!」と言ったので、彼はますます怪訝な顔になりました。 僕は慌てて弁明しました。 「違うんですよ、ミカさん。僕は、大したことはしてないんです」 「空手チョップしたのよね!」 「ーー驚いたな。お前はただ大人しいやつだとばかり思っていた」 「あれっ、ミカちゃん、知らないんだな」ベンが欠伸しながら言いました。 「冬一郎ちゃんはこう見えて喧嘩っ早いんだよ。前に彼が街で騒ぎ起こして、頭殴られて入院したの、覚えてないの?」 「そーその話はやめてくれよ!」 僕は恐怖にかられて叫びました。その