前々回は秋沢修二、前回は森谷克己について触れた。今回は、平野義太郎である。そして、問題となる著作は『大アジア主義の歴史的基礎』(1945年)である。この半年間に二度ほど目を通してはいるのだが、あれこれの学説や理論をかき集めた、ごった煮といった印象が強く、何とも評価のしようがない感じがしている。主に戦時中書かれた、時論的な、或いは政論的色彩の濃い論文を集めたからであろう。もちろん、左翼知識人の思想的転向の問題として論ずれば、何か語れるかもしれない。現実に、そのような視角にもとづく平野義太郎の戦時下のアジア的社会論について、すでに幾つも論文が書かれており、やはり講座派の旗手だった平野だけに、その点については注目度が高いといえる。だが、秋沢や森谷と同じように、あくまでも平野におけるアジア的生産様式とアジア的停滞論の関わりを問おうとすれば、ことはそれほど簡単ではない。 平野義太郎は、戦前講座派の重
【西川氏辞任】会見速報「カメラ出て行け!」「民営化と隔たり」 (1/4ページ) 2009.10.20 19:17 東京・霞が関の日本郵政本社1階で、午後6時半から始まった日本郵政の西川善文社長の辞任会見。西川社長は、緊張した表情で席に着き、記者団をちらりと見た。 《西川社長は、会見席を取り囲む数十台のカメラに対し、ジェスチャーで離れるように指示するが、激しいフラッシュを浴び、怒りの表情に変わる》 西川社長は「もう少し離れないと、会見しない」と怒鳴り声を上げる。 「カメラストップ!」と広報がなだめるが、西川社長はカメラマンに、「もう少し離れろ」と激怒した。広報が「ご協力お願いします」とカメラマンに再度要請し、会見は始まった。 《会見冒頭》 西川社長「私が本日、辞任の決意をしました。本日、体調が悪いので、すいませんが、亀井大臣(静香郵政改革担当相)から閣議決定されました基本方針について、説明
PHSのウィルコムが剣が峰、事業環境の激変で次世代サービスにも黄信号(1) - 09/10/20 | 12:15 450万のPHSユーザーを抱える携帯キャリア、ウィルコムの非常事態が続いている。 10月からブロードバンド新サービスの「ウィルコム コア XGP」(次世代PHS)を始めたが、提供エリアは東京山手線内の一部地区で、対象端末もたったの400台(2010年3月末まで無償貸与)。これでは試験サービスと変わらない。 成長戦略の中核であるサービスにもかかわらず、簡単なリリースを行っただけ。新たな製品やサービスごとに大々的な発表会を開催する携帯業界の中では極めて異例だが、静かに始動せざるをえない理由がある。 携帯とのガチンコ勝負 たちまち成長が鈍化 同社は9月24日、私的整理の一つである事業再生ADR(裁判外紛争解決手続き)を申請し、正式に受理されたことを公表した。次世代PHSの展開
ブラザー工業は10月20日、メガネ型ディスプレイの電源ボックスを小型化し、持ち運びできるようにしたと発表した。現実の空間に映像を重ね合わせたような形で見られる点が最大の特徴だ。 これは、目に入れても安全な明るさの光を網膜に当て、その光を高速で動かすことで残像を作りあげて映像を見せる「網膜走査ディスプレイ(RID)」という技術を使ったもの。ブラザー工業がプリンタなどのレーザープリンティング技術を開発する中で培った光学システム技術や、インクジェット方式のプリンティング技術で使われている圧電方式(ピエゾ方式)技術などを応用しており、2010年度の事業化を目指している。 最大の特徴は、実際の視野と重ねてRIDの画像を見ることができる点にある。こういった技術はAR(拡張現実)技術と呼ばれて注目されており、アニメ「電脳コイル」などで話題になった。 ブラザーはメガネ型の試作機を2008年11月に開発して
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