私なんてまだ軽いほうだと思いますよ……! でも、GLを描くのは、私にとって自然なことなんです。というのも、私自身が女性同性愛者なんですね。デビュー前には、男女の恋愛やボーイズラブなども描いていた時期があったのですが、今が一番しっくり描けています。 ──竹宮さんは2009年にコミック百合姫(一迅社)でデビューした後、同年刊行の楽園創刊号に参加され、今に至ります。専門雑誌以外で百合を描き始めた当初は、緊張もあったんじゃないでしょうか? そもそも、私が楽園に参加した経緯は結構特殊なんです。2009年5月のコミティアに参加していたら、飯田編集長が挨拶に来てくださったんですね。ちょうど「ニセ編集者が出没している」という情報が出回っていた時期で、最初は警戒していたんですけど(笑)、マンガにまつわる話をしているうちに「この人は間違いなく本物の編集者だ」と確信しまして。それでつい勢いづいて「今描きたい話が