あれっ、この新聞、どうなってるの?――読売新聞は2011年10月20日の夕刊読売新聞で「広告のない新聞」を発行した。東京本社版の夕刊で、1面から16面のテレビ面まで、本来、広告が入るはずのスペースが「ほぼ白紙」となっている。 製作途中の新聞を手にしたような奇妙な感じだ。驚いた読者も多かったのではないだろうか。 読者「びっくりした」 白く塗りつぶされた広告枠には、小さな文字で、 「東日本大震災の直後。広告が消えた新聞をおぼえていますか。」(1面) 「医師も薬も、足りない日々。眠れない夜だけが、人々に訪れていました。」(15面) などの短いメッセージだけが掲載されている。 じつは10月20日は「新聞広告の日」。この「広告のない新聞」はこの日を記念した特別企画で、ほぼ白紙となった広告スペースは、東日本大震災直後に広告がほとんど掲載されなかった紙面をイメージしたものだ。 ほかにも「社会の活力がなく