佐用町では、台風12号の接近による大雨の影響で、町内を流れる佐用川の流域などに避難勧告が出され、小学校などに避難所が開設された。 町立久崎小学校では午後6時ごろまでに、高齢者を中心に約30人の住民が次々と参集し、不安そうな表情をみせた。 酒店を経営する渡辺はつ子さん(90)は「雨が強かったので、隣の人の車に同乗して避難してきた。2年前の台風と同じぐらい激しい」と話した。 無職の和田洋子さん(68)も「避難が取り越し苦労であればいいが…」と心配していた。 2年前の豪雨災害では、町内を流れる佐用川が避難判断水位となる3メートルを超えたとの情報を兵庫県から受けながら、町が避難勧告を出したのは、その約1時間20分後。その影響で避難が遅れ、被害が拡大したとされる。 こうした豪雨被害の教訓を生かし、町は今回、日没前の早い段階で避難勧告を出したという。担当者は「暗くなる時間帯の前に出すことも判断材料にし