キングオブ深夜バスの名を天下にとどろかせた西日本鉄道(西鉄)の高速バス「はかた号」は1日1往復の運行で、およそ1000キロメートルを走破する。多客期には続行便として2号車が出ることがあるが意外にも便利だ。本稿は新宿西口を出発し眠るまでの乗車記前編だ。 文/写真:東出真 編集:古川智規(バスマガジン編集部) (詳細写真は記事末尾の画像ギャラリーからご覧いただくか、写真付き記事はバスマガジンWEBまたはベストカーWEBでご覧ください) 「のぞみ」「ひかり」「こだま」これらを聞いた時、どのようなものを思い浮かべるだろうか。恐らくほとんどの人が東海道新幹線をイメージしたと思う。列車の愛称名はよく話題になるが、高速バスの多くの路線にも愛称がついているが「はかた号」ほど認知度の高い路線も珍しいだろう。 ドリームなごや号のような地名の付いたもの、マスカット号のような目的地の特産品など連想させるもの、ドリ