世界のトランクルーム※業界は、オーストラリア、カナダ、英国などのより成熟した市場と、ラテンアメリカ、中東、ロシア、東南アジアの一部などのごく初期の段階にある市場に二分されているように見受けられます。「堅調」、「平穏」、「現状維持」、「横ばい」といった表現によって特徴付けられる成熟市場を評する際には、成長-多くの場合はその欠如-がテーマとなり、事業者は収益性の最適化において内向きになりがちです。それに対して、初期段階の市場は拡大によっても特徴付けられますが、一方で建築上の規制、一般からの認知度、および税金や法律に関わる問題といった、成長を阻害する要素が大きな障壁となるように思われます。 そのような状況の中、確かな規模を有し、今なお年率二桁の成長を見せる「成長途中」の市場グループが存在します。それらの市場は徐々に成長初期の痛みを脱しつつあります。日本はそうした市場のひとつです。 ※海外では一般