政治的団体が自らの主義主張を達成するために暴力的手段を用いることをテロリズムと称する。長じて環境問題や動物の権利を理由にこの種の活動を行うことをエコテロリズム、もしくは環境テロリズムと呼ぶ。 エコテロリズムの語源は新しく、インターネット百科事典のウイキペディアによれば、ラムサール条約で有名になったワイズユース (「環境の賢明な利用」と訳される)運動の父と言われるロン・アーノルドが使い始めたらしいとのことだが、作家の CWニコルが「エコ・テロリスト」という小説を1991年に出版しているので、案外こちらの方が早いかもしれない (小説そのものは1975年に執筆されたという) 。 米国FBIのリストにも載る有名なエコテロリスト団体としては、実験動物施設や毛皮専門店などを襲撃する動物解放戦線(ALF)や地球解放戦線(ELF)等が知られるが、水産資源の持続的活用を目指して鯨の調査を行っている我々にとっ