参院選比例代表では、政党名か候補者名で投票する「非拘束名簿式」が2001年から導入されているが今回、党名での投票の割合は過去最高の74・9%に上った。これに対し、候補者名は01年は35・0%、04年は30・6%、07年は29・5%、今回24・9%と下がり続けている。 党名票の率が最も高かったのは、共産党の91・3%。みんなの党が90・8%で続き、票数は約721万。党名票数では民主、自民に次ぐ多さで、躍進の原動力となった。 このため、候補者名の得票が少なかった比例代表当選者の下位10人中、約3万7千票だった最少得票での当選者を含む6人をみんなの党が占めた。 一方、候補者名票の率は公明党が最も高く53・3%。次いで51・8%と高かった国民新党は、党名票と合わせた得票総数が伸びず、40万票余りを獲得した現職の長谷川憲正氏が落選の憂き目に遭った。