今回お話を伺った弁護士の鈴木利廣さんは、薬害エイズ、ハンセン病、薬害肝炎など日本の薬害事件や多くの医療過誤事件で患者側弁護士として闘い続けてこられた。 鈴木さんは、人と人との争いを解決するには2つの方法があるという。1つは和解を目指した話し合いによるもの。もう1つは法律に基づいた強制力を持った方法だ。 我々は普段、普通にビジネスをしている中では、国家というものをさほど意識しないし、法律というものを意識しない。もちろん、通貨が通用することは国家と結びついているし、商取引についても契約がきちんと守られるためには、国家という存在が背後にある。 今、ITや情報系の産業に光が当たっていて、そこでは国家というものが不在の状況の下でいろいろなことが行われている。そういった面がフォーカスされがちだが、命や健康、人間の尊厳などが関わってくるところでは、法律というか、法的強制力や国というものが浮上してくる。鈴
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