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ブックマーク / tanakanews.com (4)

  • イギリスの崩壊

    2009年1月24日  田中 宇 記事の無料メール配信 米国オバマ政権の就任と時期を合わせたかのように、英国の金融崩壊が急速に進んでいる。昨年9月のリーマン倒産を機に一気に悪化した米国発の国際金融危機は、それまでのレバレッジ金融の金余りによって高値になったロンドンの不動産などの相場を急落させた。その後、昨年末の決算時に英金融機関の資産の時価評価額が減り、いくつもの大手銀行が事実上の債務超過に陥っていることが、今年に入ってわかった。 ロンドン不動産など英国に投資して儲けていた資金の3分の1は、外国からの流入だった。たとえば昨秋に財政破綻したアイスランドの金融界は、国家経済規模(GDP)の10倍もの資金を全欧から集めていたが、その主たる運用先は英国だった。金融危機がひどくなるにつれ、世界から英金融界に入っていた資金は流出し、英ポンドは下落した。世界金融の中心として300年の歴史を持つ英金融界と

  • 田中宇の国際ニュース解説

    田中宇の国際ニュース解説 世界はどう動いているか フリーの国際情勢解説者、田中 宇(たなか・さかい)が、独自の視点で世界を斬る時事問題の分析記事。新聞やテレビを見ても分からないニュースの背景を説明します。無料配信記事と、もっといろいろ詳しく知りたい方のための会員制の配信記事「田中宇プラス」(購読料は2024年から半額化して半年1500円)があります。以下の記事リストのうち◆がついたものは会員のみ閲覧できます。 ◆CBDCとBRICS通貨 【2024年5月5日】米国側も非米側も、CBDCを導入する理由は決済コストを下げられるからだが、その背景は正反対だ。米国側は、覇権低下でバブル膨張して低金利を強いられ、決済コスト(通貨管理費用)を下げざるを得なくなった。非米側は、米覇権低下のとばっちりで被害を受けるのを避けるため、米国側から独立した貿易決済システムが必要になり、それを安上がりに作るためにC

    joe_eugene
    joe_eugene 2009/01/26
  • 米イラク攻撃の謎を解く

    2002年9月9日 田中 宇 記事の無料メール配信 アメリカやヨーロッパでは、イラク攻撃の是非をめぐる論議や政治的駆け引きが続いているが、どうも分からないのは、なぜイラクのサダム・フセイン政権を転覆しなければならないのか、ということだ。 表向きの理由は「イラクのサダム・フセイン政権は核兵器を開発中で、化学兵器もすでに持っている。フセインは石油が豊富な中東を支配し、アメリカと同盟国を危機に陥れようとしている。だから先制攻撃でフセイン政権を倒し、イラクに民主政権を作る必要がある」ということである。 だが以前は、米政府高官は違う主張をしていた。2002年4月ごろまで「イラクは911のテロ攻撃を裏で支援していた。だからサダム政権を倒さねばならない」と言っていたのである。911のテロ事件の実行犯の主犯格とされるエジプト人モハマド・アッタが、犯行前にイラクの諜報員と東欧の国チェコのプラハで接触していた

    joe_eugene
    joe_eugene 2007/01/21
  • 石油大国サウジアラビアの反撃

    2004年5月28日 田中 宇 記事の無料メール配信 原油価格が史上最高値を更新した。原油価格はこの1年間で35%上昇し、1バレル42ドル近くまで上がった。この水準は、過去の高騰時に比べると、まだそれほどの脅威ではないとされる。現在のドルの価値に置き換えると、1991年の湾岸戦争時には1バレル60ドルまで上がったし、1970年代の石油危機の時には80ドルにまでなった。とはいえ、今回の原油高は長引きそうで、今後もっと高騰する可能性もある。(関連記事) 一般に、今回の原油高の理由として挙げられている理由は数点ある。その一つは中東などの産油国をめぐる情勢が悪化していることからくる懸念だ。これは「リスク・プレミアム」と呼ばれているが、最大の産油国であるサウジアラビアをはじめ、ベネズエラ、ナイジェリアの情勢不安定化が、それぞれ1ドルから5ドルの上昇要因になっているとみられている。イラクの石油生産が開

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