「自分は話下手だから」「あがり性だから人前で話すなんて到底無理」などと思い込むあまり、人前で話す機会を避けてしまう人は少なくないかもしれません。しかし<思い込み>を取り除くことで、どんな人も、どんな場面でもしっかりと表現きるようになると主張するのが、『「いいスピーチでしたね」と言われる話し方』(金井英之著、すばる舎)。 著者は都内を中心とした7カ所で話し方教室を開設し、各企業、団体で講演会、社員教育などを担当している人物。そんな経験に基づき、本書でも様々な角度から効果的なスピーチのしかたを説いています。そんな中、特に興味深く感じたのは「伝わるように話すための3カ条」という項目。話の上手さ以前に大切なことだと思うので、紹介します。1.主語と話題のバランスをとる(110ページ) 上司への業務報告などでも、時系列式にダラダラと状況を列記して説明するのは禁物。聞き手はイライラしてしまいますし、何を