だいぶ時間がたってしまいましたが、6月29日、日本のほとんどの労働組合や過労死を考える家族の会などの市民団体の反対にもかかわらず、『高度プロフェッショナル(高プロ)』制度の創設を含む働き方改革関連法が成立してしまいました。 国会での審議過程において、大臣や官僚の不誠実な答弁があり、また、立法事実(法律を作る社会状況の存在)がないことが明らかとなりながらも、とにかく成立ありきで突き進み、最後はまともな議論にもならずに、押し切られた印象です。 では、成立してしまった高プロにどう対応すればいいでしょうか? 経営者の方へ~高プロは導入しない方がいい まず、使用者は、高プロを導入しないようにしましょう。 はっきり言って、制度としてあまりに矛盾点が多い上、できの悪い制度です。 加えて、これだけ悪評な制度をあえて導入するのは、企業としての名声を落とすことになります。 この点、日本労働弁護団の声明の一節が