新庄を出発して、約1時間で酒田に到着した。 この記事のために12月に山形の酒田へ行った時に知った”寒鱈祭り”へどうしても行きたくなった。 12月は新潟経由で向かおうとしたら、事故のため新潟から酒田方面へ行く列車が全て運休となり、代行バスで荒れる日本海を眺めながら、時間をかけてなんとか辿り着いた酒田。寒かった。街を歩き始めると粉雪が急に、激しい霰(あられ)に変わり、あっという間に上から下まで全身真っ白になって、慌てて入った川柳で食べたワンタンメンは、染みるように美味しかった。 ビジネスホテルに荷物を置いて街を散策していた時に偶然通りがかった相馬樓が気になった。閉館間際にも関わらず丁寧に案内をしてくれた舞娘の小春さんが優しく、笑顔が綺麗だったのが忘れられない。 「酒田の良さ」を言い出したらもうきりがない。そのくらい好きな街だけれど、一番はやはり、”人の優しさ”だと思う。会う人会う人が皆優しい。