40万年前のホモ・サピエンスはこんな顔だったかもしれない (C)Javier Trueba/Madrid Scientific (CNN) スペイン北部の洞窟(どうくつ)で発見された約40万年前の古人類「ハイデルベルク人」の化石からDNAを抽出し、ほぼ完全に解析した研究結果がこのほど発表された。永久凍土層以外でこれまでに採取された中で、最も古いDNAだという。 ハイデルベルク人の化石は、スペイン語で「骨の穴」を意味するシマ・デ・ロス・ウエソスという洞窟で発見された。独マックス・プランク進化人類学研究所の生物学者スバンテ・ペーボ博士らが研究をまとめ、英科学誌ネイチャーに報告した。 報告によると、研究チームは化石の大腿(だいたい)骨の部分から細胞小器官ミトコンドリアのDNAを抽出した。これを解析した結果、ハイデルベルク人は「旧人」と呼ばれるネアンデルタール人、デニソワ人と関係が深く、両方の共通