民主政治はなぜ「大統領制化」するのか 現代民主主義国家の比較研究 著者:T.ポグントケ 出版社:ミネルヴァ書房 ジャンル:社会・時事・政治・行政 民主政治はなぜ「大統領制化」するのか―現代民主主義国家の比較研究 [著]T・ポグントケ [編]P・ウェブ 本書の編著者らは、現行の議会制民主主義では「大統領制化」という現象が生じると主張する。簡単にいうと、それは、行政府の長(首相ないし大統領)が、議会(立法府)による制約から自立すること、また、政党が弱体化し、選挙過程が政党ではなくリーダー個人の人気に左右されるようになる、ということである。ちなみに「大統領制化」は、たんに議院内閣制においてだけ生じるのではない。大統領制があるところでも同じである。たとえば、米国では、大統領は議会や支持母体の政党に規制されてきたが、レーガン以来、政党はもはや大統領を選出したり規制する力をもたない。その意味で「大統領