ロシア・サンクトペテルブルク(Saint-Petersburg)の動物園で飼育されているシロクマ(2012年12月7日撮影、資料写真)。(c)AFP/OLGA MALTSEVA 【5月9日 AFP】健康的な食事という点では、何もかもが常識破りで、餌の大部分を「脂肪」が占めているシロクマ(ホッキョクグマ)──人間なら心臓病を患うところだが、彼らは違う。8日に発表された研究論文によると、その理由はシロクマの遺伝子にあるという。 米医学誌セル(Cell)で論文を発表したデンマーク、中国、米国の国際研究チームによると、シロクマが北極で生き延びることができているのは、脂肪の代謝および血液による移動をつかさどる遺伝子内で、短期間に起きた進化のおかげだという。 シロクマと近縁種のヒグマのゲノムを比較した研究によると、こうした進化はすべて、シロクマがヒグマから分岐した後、最近50万年以内に起きたという。こ