1. はじめに Shareと呼ばれるP2P型ファイル交換・共有システムがここ二年ほどで急速に普及し、Winnyについで第2の巨大P2Pネットワークを構成している事は皆様もご存知かと思います。以前、ネットワーク脆弱性スキャナ「Retina」(http://www.scs.co.jp/eeye/)にWinnyの検出機能を実装致しましたが、同様にShareの検出機能も実装して欲しいという強い要望を日本の皆様から頂いておりました。このためには、Shareを解析せねばなりません。 どうせShareを解析するならば、利用されている暗号アルゴリズムやプロトコルを詳細に解析し、現在日本で大きな社会的問題となっているShareネットワークでの情報漏えい問題に何か手を打てればと思い、年明けからShare EX2の解析に着手しました(以降、「Share」 = 「Share EX2」とする)。この甲斐あって、Re
科学技術振興機構(JST)とNECが、光通信ネットワーク環境で稼動する量子暗号生成システムを開発したとITProに掲載されている。いまいち分からなかったので、NECのプレスリリースを辿ると、不確定性原理と複製不可能原理に基づいて説明される量子暗号の安全性は、 計算機資源に制約がないことや単一光子を発生する光源であることなどの条件を仮定しており、実際にはこのような理想的条件が揃うことはない。 だが、今回このような条件が整わない場合でも、盗聴者に漏洩する情報量を推定できる理論を構築し、安全性を保証する誤り訂正と秘密増幅を行うソフトウェアを作成したとのこと。さらに、秘密増幅に必要なパラメータを伝送データから自動的に抽出する方法を開発し、これらの技術を用いて光ファイバー20km伝送後に盗聴者が得られる情報量が1ビットあたり128分の1以下と、事実上盗聴が不可能であることが保証された最終鍵の生成に成
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