ハイチの首都ポルトープランスで15日、デモ参加者が燃やしたタイヤから出る煙が広がるなか、シャツで鼻と口を覆う女性=AP 【ロサンゼルス=堀内隆】コレラの流行が続くハイチで「国連部隊が感染源」とするうわさが広がり、同国からの報道によると、15日に起きた国連やハイチ警察への抗議デモで2人が死亡した。国連側は16日、「デモは政治的な目的で引き起こされた」と非難する声明を出した。 ハイチ保健省の同日の発表によると、コレラによる死者は1034人、入院中の感染者は1万6799人に上った。 デモが起きたのは北部にあるハイチ第2の都市カプアイティアンと、中部のアンシュなど。地元メディアによると、市民が道路でタイヤに火をつけてバリケードを築いたり、警察署に放火したりした。国連によると、カプアイティアン郊外で、駐留しているハイチ安定化派遣団(MINUSTAH)部隊がデモ隊から発砲を受けて応戦、市民1人が