「若い女性の定着が重要」「若い女性の定着回帰を目指す」—。人口減少への対策としてこのような言葉を見聞きするたび、違う、そうじゃない、と強く思ってきました。6月5日、厚生労働省が2023年の人口動態統計を発表し、秋田県は出生数が「ワースト」ということで大きなニュースになっていました。東京都の合計特殊出生率は過去最低の「0.99」とのこと。 データの話は、分かりました。 自分がずっと、もやもやと苦しく感じてきたのは、人口減の原因としてこれでもか、これでもかと「女性」に強い光線が当てられ続けていることです。 「女性の社会進出」が少子化の原因だと分析され、ふと気づいたら「女性活躍」と言われるようになり、今度のターゲットは「若い女性」ですか。露骨なまでに「いかに産ませるか」が論じられ、税金が投入されている。 私の住む秋田県でも「若い女性の定着回帰」が重要な施策となっています。秋田県のホームページで「
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