富士通は2009年12月21日、クラウドコンピューティングを対象にした二つの専門組織を同日付けて設置したと発表した。富士通の阿部孝明サービスビジネス本部長 常務理事は、新組織の役割について「自社内の選りすぐりの人材を集めた。当社のクラウド事業を強力に支援する」と話した(写真)。 新設したのは、「クラウドアーキテクト室」と「クラウド実装・検証センター」の二つ。クラウドアーキテクト室は、業種別ノウハウを集約し、現場のSEや営業に展開していくのが役割だ。 一方のクラウド実装・検証センターは、利用企業が短期間にプライベートクラウド環境を構築できるように、利用企業の規模や業種に合わせて、ハードウエアやミドルウエアなどのIT基盤製品の組み合わせを決めたり検証したりする。 クラウドアーキテクト室と、クラウド実装・検証センターに所属するのは、現場のSEから選抜した約100人。両組織は、基盤技術の開発などを