新日本石油は、2006年3月20日から、灯油で動作する家庭用燃料電池システム「ENEOS ECOBOY」の提供を開始する。既に提供しているLPG版に続いて、灯油での動作を可能にした点が特徴。灯油を使う家庭用燃料電池は世界初。荏原バラード、荏原製作所との共同開発である。 左の小さな装置が燃料電池発電ユニット、背の高い装置が貯湯ユニット。人物は、左から荏原製作所名誉会長の藤村宏幸氏、新日本石油の渡文明会長、同じく西尾進路社長。 燃料電池は、燃料から水素を取り出して酸素と反応させることで電気と水を生成する。液体である灯油から水素を取り出すところに技術的な難しさがあるという。 同システムは、屋外に設置した家庭の灯油タンクから灯油を送り込み、灯油を燃料に給電と給湯を実現する。二酸化炭素排出量を3〜4割削減できるという。 発電出力は950ワット。給湯は、セ氏65度の湯を200リットル貯留可能で、風呂