ネパール・ヒマラヤ山脈の高峰ダウラギリ(8167メートル)で日本人登山家3人と現地人シェルパ1人が雪崩に巻き込まれた遭難事故で、日本プロガイド協会(事務局・愛知県刈谷市)の現地捜索隊は14日、捜索を打ち切った。カトマンズ滞在中の角谷道弘会長(47)から連絡が入った。12日に本田大輔さん(32)=長野県白馬村=が遺体で発見されたが、隊長の田辺治さん(49)=名古屋市中区、山本季生さん(36)=富山県朝日町=とシェルパの3人は行方不明のままだ。愛知県刈谷市に住む田辺隊長の母、弘子さん(75)は「残念だが、現地の天候や捜索隊員の健康状態などから下した判断なのでやむを得ない」と話した。 登山隊は田辺隊長ら7人。9月28日に雪崩に巻き込まれた。捜索隊は雪崩に巻き込まれながら無事だった島田和昭さん(37)=兵庫県芦屋市=ら日本人3人とシェルパ5人で編成。10日から標高5000メートル付近の現場で捜索し