「才能あるクリエイターを、自分たちの手で世に出したい」「ITを使えば、従来のメディアに頼らなくても、ファンの熱狂をつくることができるはずだ」――。 出版と音楽。ジャンルは違うが、四角大輔と佐渡島庸平の想いは同じだった。そんな2人が出会い、心から愛する作家・アーティストをエンパワーするために共同開発を始めたシステムが、「OSIRO」だ。いま、最も注目されているプロデューサー2人が考える、「オウンドプラットフォーム」の可能性とは。 ――まずは「OSIRO」というシステムが生まれた背景を聞きたいのですが、そもそも「オウンドプラットフォーム」って何ですか。 四角大輔(以下、四角) アーティストや作家といった、表現活動をする「個人」がコアなファンとつながる場所、というのかな。オウンドプラットフォームはざっくり言うと2つの機能をもっていて、1つは「オウンドメディア」。アーティストの活動や、作品を独自に