テクノロジーの発達は、私たちのコミュニケーションのあり方や働き方を大きく変えつつあります。リモートワークやノマドワークが可能となり、オンラインを介した非同期型コミュニケーションだけで仕事を完結することもできます。一方、コワーキングスペースやシェアオフィスなどがオープンイノベーションの拠点となり、あえてリモートワークを推進しないベンチャーが現れるなど、「オフラインの場」の存在感も高まっています。果たして、これから企業が社員をマネジメントしていくうえで、いかにオンラインとオフラインを使い分けていくべきなのか。そしてその中でふさわしい組織のあり方はどのようなものなのでしょうか。 モバイルメディア時代におけるワークプレイス・ワークスタイルなどを研究している実践女子大学の松下慶太准教授は、現在1年間のサバティカルでベルリンを拠点に研究を続けています。前編では、ベルリンのワークプレイス・ワークスタイル