マッハ数(マッハすう、英: Mach number)は、流体の流れの速さと音速との比で求まる無次元量である。 名称は、オーストリアの物理学者エルンスト・マッハ(独: Ernst Mach)に由来し、航空技師のヤコブ・アッケレート(英語版)により1929年に名付けられた[1]。英語での読みは[ˈmɑːk ˌnʌmbər]、あるいは[ˈmæk ˌnʌmbər]となる。 定義[編集] マッハ数 は流体の相対速度を 、音速を とすると、 で求められる。 物理的な意味[編集] マッハ数は、流れ場のもつ慣性力の弾性力(流れを圧縮するのに要する力)に対する比、つまり流れ場における圧縮性の影響の程度を表しており[1]、マッハ数が大きいほどに圧縮性の影響が増大する。このことからマッハ数は以下のような物理的意味を持っている。 圧縮性を考慮する必要性を判断するための指標 マッハ数が大きい流れでは圧縮性の影響が大