ツイート 社会に出ると、契約行為に関わる際に印鑑を押す場面が多々ある。「契約印(けいやくいん)」、「契印(けいいん)」、「割印(わりいん)」、「捨印(すていん)」といったように、にわかには整理しがたい複雑な押印の意味があるが、よくわからず契約の相手方を信用し言われるがままに印鑑をポンポン押してしまう人が圧倒的に多いはずだ。 だが、何も知らずに印鑑を押してしまい、後になって大きな損害を被ることになっても印鑑を押した行為を無効に・・・なんて甘い世の中ではない。 さて、「捺印」と「押印」の違いをご存知だろうか? これは正しくは「署名捺印」と「記名押印」というように使う。自著で名前を記入することが署名(サイン)であり、ゴム印や印刷によって名前が記されることが記名である。つまり、自分の手で名前の記入を伴う場合は「捺印」、印鑑を押すだけの場合を「押印」と覚えるとわかりやすい。この違いは基礎知識として知