『ぼくは麻理のなか』第6巻 押見修造 双葉社 ¥600+税 (2015年8月10日発売) 『惡の華』の押見修造の好評連載作品、第6巻。 大学生活になじめず、下宿に引きこもりゲームとオナニー三昧の日々を送る小森は、ある朝、目覚めると秘かにストーキングしていた女子高生・麻理になっていた! 子どもから大人への通過儀礼としての青春モノの王道「男女入れ替わり」を踏襲しつつも、小森の方は麻理と入れ替わることなく、小森のまま普通に生活しているという不可解な設定はもちろん、麻理になった「僕」のムンと臭い立つように生々しい自意識のほとばしりの数々に、早くも著者の最高傑作!との呼び声も高い。 「僕」を避けていたはずが、ある出来事をきっかけに「僕」に惚れて行動がおかしくなった小森。「僕」を嫌悪していたはずが、急に「僕」を麻理扱いしてデレてくる依さん。 そんな新たな展開とともに、本巻ではこれまでの読者の推理や期待