【パリ濱田元子】日仏友好160年を機にパリを中心に開かれている文化の祭典「ジャポニスム2018」で、日本のさまざまなアートが紹介され、注目を集めている。 パリ市立プティ・パレ美術館では「若冲(じゃくちゅう)-<動植綵絵(さいえ)>を中心に」展が、10月14日まで開催中だ。江戸時代中期に京都で活躍した伊藤若冲の代表作「動植綵絵」(宮内庁三の丸尚蔵館蔵)30幅と、「釈迦三尊像」(相国寺蔵)3幅の計33幅をまとめて見ることができる機会は、欧州初という。 会場では「釈迦三尊像」を囲むように、釈迦のもとに集う鳥や花木、虫などさまざまな生き物が緻密かつ色彩豊かに描かれた「動植綵絵」が展示されている。