インドの野菜炒め、ポリヤルにも似たキャベツテンパリングは、鮮烈なスパイス感を楽しむための秘策。食べるときによく混ぜて一体化させるといい。キャベツは煮込まないので、歯ざわりと甘味がソースで開花する。 そのまま素直につくってもおいしくできるルウカレーだが、「もっと自分好みにしたい」と思うのもまた事実だ。実際、dancyu読者からも「よりスパイシーにしたい!」「もっとコクを出したい!」という声が上がっている。 そんな中、これらを叶える裏技があるとの噂が。真偽のカギを握るのは、カレー研究家の小野員裕さん。まず「スパイシーに」という欲望に、繰り出されたのはキャベツテンパリングなる裏技だ。 「テンパリングとは、スパイスの香りを移した油を仕上げに加える技。でも、油を足すのは罪悪感もあるだろうから、キャベツを一緒に炒める。これをカレーに混ぜれば、ぐっとスパイシーになるよ」 おぉ、確かに。香りが立って、辛さ