1.(前説) 先の大統領選挙で圧勝したロシアのプーチン首相が北方領土問題について行った発言が波紋を呼んでいます。柔道家でもあるプーチン氏が「引き分け」や「始め」という柔道の用語を使って、引き分けによる領土問題の解決と交渉の仕切り直しを呼びかけました。これに対して、野田総理大臣も「2島返還では引き分けにならない」としながらも、交渉を始めようと応じました。今夜は新たな局面を迎える北方領土問題の行方を考えます。 まず発言の内容です。プーチン首相は今月、一部の外国メディアと会見し、日ロ関係について経済など関係全体を発展させる中で、領土問題を最終的に解決したいと強い意欲を示しました。そして問題の解決には互いに受け入れ可能な妥協が必要だとして、柔道を引き合いに出して、「引き分け」による解決を呼びかけました。 ▼ロシア、プーチン首相ON 「我々は勝利を得ようとしてはならない。受け入れ可能な妥協策を探