データセンターを見直す企業の動きを踏まえて、ITベンダーの今年から来年にかけて新しいデータセンター設備を開設する動きが活発になってきた(表A)。建物を新築するベンダーも少なくない。 これらは、災害の影響を受けにくい立地にあること、耐震構造や自家発電装置などの備えがあること、生体認証技術などを利用して入退室管理を強化していることなど、従来型データセンターに求められている条件は当然満たしている。それに加えて、今の企業ニーズに合わせた強化が図られているのが特徴だ。 まずブレード対策。ラック当たりの電力容量を5K~8KVAと従来の倍程度に増やし、1平方メートル当たりの床荷重を1トン近くまで対応可能にするなどの設備増強を実施している。NECは今年9月に竣工した横浜データセンターにアルミ製の二重床を採用し、1トンの床荷重に対応可能にした。ラック当たりの最大電力容量は8KVAである。 太陽光を使うセンタ