晩婚化の昨今、結婚してから子作りを意識するまでの数年の期間で「大きなチャンスを失っている」と語る辻先生6月15日は「父の日」。自分の父親に感謝すると同時に、20代ともなれば独身であっても、自ら“父”となることも考える、そんな日だ。 しかし、世の中には“不妊”で悩んでいる夫婦も少なくない。しかも、世界保健機構(WHO)の調査によれば、その要因の半数ほどが男性にあることが判明している。男性不妊専門「恵比寿つじクリニック」の辻祐治先生に話を聞いた。 「そうですね、WHOの調査は1998年のものですが、今も大きくは変わらないでしょう。むしろ最近、『男性不妊』が認知されはじめたことで、潜在的に存在していた患者が明らかになってきました」 辻先生によると、こうした男性不妊の原因には、自慰などで強い刺激に慣れてしまい、膣内で射精できなくなってしまう「射精障害」や「勃起障害」といった要因もあるが、一番多いの